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きもの情報誌『月刊アレコレ』編集長のきものと締め切りの日々。

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「先天性天職」と「後天性天職」を考える

今日はちょっときものとは関係のない「案件」です(笑)。

月刊アレコレで連載しているコラムから。

 

2年前に、月刊アレコレの「アレコレ通信」のコラムで、

元芸人のキングコングの片割れ、西野亮廣のことを書きました

(すでに“元”と言っていいかと)。 

 

先日、FBで彼のことを取りあげた知人がいて、

自分が書いたコラムのことを思い出しました。

そのときから、すでに西野亮廣はすごい距離を

走破しているだなと、心底感心しちゃいました。

 

 

その2年前のコラムで言いたかったことは、

西野亮廣のことではなく

 

「先天性天職と後天性天職」についてです。

 

「先天性天職」と「後天性天職」は、

私が勝手に造語して使っている言葉なのですが…

(ネーミングで思考整理したがる

コピーライター気質←こちらが編集より本職です)

 

「天職」にはこの2種類があるというのが持論です。

で、西野を例に説明すると、

果たして彼はどちらになるのか…

ということを書いたのですが……。

 

元芸人の彼のその後の肩書は絵本作家……と、

思っていたら、ビジネス書もリリース(笑)。

 

先の絵本、「えんとつ町のパペル」は23万部売れています。

ネットで炎上発言が多く好感度低い芸人と言われた西野ですが、

ま、それはおいておいて。

 

美大を勧められるほど絵がうまかったという彼は

芸人を選んだわけです。

 

それなりにブレークし、正しい選択……と思いきや

安定へ到達する前に下火になった。

 

その頃から西野は小説を発表するなど、

創作に尋常じゃなくのめり込むようになったようです。

 

数年前、どうでもいいような真夜中の

お笑いバラエティ番組が彼を取材したとき

(また、なぜかこんなのをたまたま観ているワタシw)、

 

「ボクはウォルト・ディズニーになります!」と

マジ宣言していたのです。

 

取材者はニヤついていたけど、

つまり、こいつ、何言ってんの?的な。

お前はもうオワコンでしょ、を

前提とした取材だった気がします。

 

しかし、西野は意に介さなかった。

多分、その時の彼にしてみたら、

ちょっと仕事をもらってインタビューに来た

下っ端芸人などまったく視界になかったのだと思います。

 

そして、彼は結果を出した。

話題は売れただけでなく

「2,000円じゃ高くて買えない」という子どもの声で、

その絵本をネットで無料公開したのです。

 

「お金だけでしかモノを得られないのは不便じゃないか」

「23万部売れるより1億人に知ってもらうほうがいい」

 

言動をみてもブログを読んでも、

まあ、いちいち弁も筆も立つ(笑)。

 

同じ理由からかどうかはわからないけれど、

今秋出版したビジネス書「新世界」も無料公開しています。

 

彼はいくつ変化球を持っているのだろう、と思います。

しかし、変化球とは言ったけど、ストライクを獲るために、

同じマウンドから同じピッチャーが投げているのだから

決して追い風、カミカゼの、瞬間風速のみで獲った

ストライクではないことは確か。

 

彼はとても可動域が広い、そして肩肘が強い

ピッチャー「有言実行人」なのだと思うのです。

 

「有言実行人」という言い方をしたのは、

彼を言い表す肩書、職業が思い当たらなかったから。

安直に言えば「何とかクリエイター」「なんとかプロデューサー」、

「作家」もありかもしれない。

 

ところで、助走がかなり長くなりましたが(笑)、

彼をコラムで取り上げたのは、

その絵本がヒットした時点では、

 

【彼は元々、絵(創作)が天職だったのか、

それとも芸人が下火になることで絵という

“種火”を天職に育てたのか?】

 

という点が気になったからなのです。

天性の才能で得る「先天性天職」と、

経験値が種火になって得る「後天性天職」が

あると考える私としては、そこまで好きなワケじゃないけど(笑)

ちょっと西野が気になっている、とそのとき書きました。

 

でもそれ以降も、彼は広い可動域で

“絵”と“ビジネス(コンサル)”などの、

違う分野でもその才を発揮していて、

言えることは少なくとも芸人は彼にとって、

先天的にも、後天的にも、天職ではなかったのだなということです。

 

しかし、世間を視界の外において

「自分を疑わない」という思考

(彼の場合、気質というより思考のような気がします)は、

天性のものだと思います。

「疑わない自信」というのは、

「自分を信じ切る自信」の1段上を行くんですよね。

天性です。

 

そのコラムで言いたかったことは、

「天職」は出会おうと思えば出会えるということ、

育てられるということです。

 

某きものスタイリストさんがこのコラムを読んだときに、

「私は後天性天職だと思いました!」と報告してくれました。

 

時々、自分はどっちかなーと考えるのですが、

そもそも本当に「いま」が天職だと自信を持って

いい切れていないところが、弱っちい!(笑) 

 

#天職 #月刊アレコレ #月刊アレコレコラム #アレコレ通信 #西野亮廣 #先天性天職と後天性天職 #illustrationbynaoya

 

 

 

2018.12.26 Wednesday 15:14comments(0)↑ページの先頭へ

必読! おはしょり問題、徹底攻略!

月刊アレコレ、Vol.162入稿、

そして本日下版しました

年末は1週間以上前倒しでツライです(苦笑


 

さて、次号の特集は、先のお知らせの通り、

「おはしょり問題、全方位底攻略」です。


 

 

 

 

胸元とおはしょりにむ人が多いですが、

今回はそのおはしょりを全方位で取り上げました。

 

 

ちょうどよいさの決め方!

(帯の位置で微妙に変わるんですよね〜)

 

吸い付くような正面のおはしょり! 

(ああ、なんて魅力的なワード)

 

のワチャワチャ解決!

(横から見ないでください〜)

 

後ろから見られても完璧なおはしょり!

(半幅帯のとき、後ろに目がほしい〜)

 

ということで、360度、全方位で

 

おはしょり問題を攻略するコツを

 

プロの着付け師さんたちが教えます!

 

月刊アレコレは書店では売っていません。

 

送料無料の年間購読がお薦めです。

 

着付けの号は足が早いので、お早めに―(^^)

 

 

 

 

 

2018.12.21 Friday 16:41comments(0)↑ページの先頭へ

次号特集は「おはしょり徹底攻略!」

次号月刊アレコレ、鋭意制作中です。


2019年、年明け最初の特集は、

皆さんお待ちかねの


「おはしょり問題、全方位で徹底攻略」!

 

画像のような、吸い付くようなおはしょり。

 

憧れです。

 

おはしょりの完成度できもの姿の美しさが3割アップ。

 

逆に言うと、おはしょりがイマイチだと3割減ということに……。

 

正面、横、後ろまで! 

 

全方位で美しいおはしょりの作り方、お教えします。

 

乞うご期待!

 

 

 

 

月刊アレコレは本屋では売っていません。
ご購読は送料無料でお得な年間購読がお薦めです。

現在、最新号Vol.161

「特集 絶対買い! フォトジェニックな博多帯」も

大好評発売中です。

バックナンバーはこちらから。
 

2018.12.14 Friday 18:02comments(0)↑ページの先頭へ

合わせるだけでおしゃれに見える!フォトジェニック博多帯特集!

月刊アレコレ、Vol.161、発行になりました!

 

161cover.jpg

 

 

 

特集 絶対買い!

   フォトジェニックな博多帯

 

 

博多帯のイメージを上書き更新すべし

絶対買いのおすすめデザインを紹介。

 

独鈷柄に代表される博多帯のイメージは、「粋」。

正直、どこのタンスにも、ネットショップにも

溢れている献上博多帯に目が慣れすぎて、

それが博多帯のすべてだと

思いこんでいた部分、ありませんか? 

 

9A5A6001.JPG

 

 

そう、「かつての流行」の名残が濃厚すぎて、

それ以外の博多帯に目線が

いかなかった人が多かったと思います。

 

9A5A5843.JPG

 

しかし! 

いま、博多帯のおしゃれ度は

「粋」の半径からその二回りも広がっています。

 

特にこの2〜3年、博多帯のデザインがおもしろい! 

この一筋があればおしゃれに見える、

そんな博多帯の特集です。

 

 

9A5A5836.JPG

 

 

 

 

月刊アレコレは書店では買えません。

送料無料の年間購読がお得です。

コンパクトな小冊子タイプですが、

毎月、丁寧に取材して、書き下ろし、

撮り下ろしで、月刊ならではの

旬な話題をお届けしています。

きくちいまさんのイラストエッセイ、

笹島寿美先生のエッセイ、

好評連載中です。

特に着付け師さんは笹島先生の連載を

読んで置くことをオススメします!

 

 

バックナンバーもございます。

特集をみてお好きな号から

お求めいただくこともできます。

 

 

 

 

 

2018.12.04 Tuesday 20:20comments(0)↑ページの先頭へ

カジュアルきものを、スマート・デイリー・ユニークに分類

月刊アレコレVol.160出ました!

今号は「カジュアルきもの分割論 後編」です。

 

 

 

前号でも触れましたが、

あらためてご説明すると―

 

振り幅が大きくなってきたカジュアルきもの、

ただ「カジュアルきもの」では

イメージが伝わりにくくなってきています。

 

従来、フォーマル・カジュアルだけの

クラス感をベースとした分類があり、

そしてフォーマルは、セミフォーマル(準礼装)、

インフォーマル(略礼装)という、

その中でも区分がありました。

 

しかし、カジュアルに関しては

その中での区分がないまま、

振り幅だけは大きくなる傾向にありました。

「カジュアルきもの」とひとこと言っても、

わかるのはフォーマルではないということだけ。

そのイメージが伝わりにくくなっている点を

整理しようと思ったのが、

分類のきっかけです。

 

洋服の世界ではスマートカジュアルと

いう言い方があります。

 

具体的には、レストランウェディングなどの

ドレスコード、「平服で」という指定のときは概ね、

スマートカジュアルからインフォーマルと考えます。

 

 

 

 

つまりおめかし系カジュアルから、軽めフォーマルです。

今回の月刊アレコレで分類したカジュアルは、

この

 

  • おめかし系スマートカジュアル
  • そして日常のおしゃれデイリーカジュアル
  • 個性的な着方やブランド色が際立つユニークカジュアル

 

という分類をしました。

わかり易くありませんか。

もちろん国境のようにきっぱりと

線引きができるわけではなく、

その間は存在します。

 

特にデイリーカジュアルの幅が

いちばん広いので、デイリーが両方に

かかることが多くなると思います。

 

 

  • スマートカジュアルと、デイリーカジュアルの間は「スマートデイリー」
  • デイリ―カジュアルとユニークカジュアルの間は「ユニークデイリー」

 

この区分をすることで、まずクラス感がよくわかります。

そのあとの階層にくるのが「スタイル」としての、

モダン、ポップ、エレガント、

さらにはきものならではの、はんなり系、古典派、正統派なども、

その次の階層で区分されるものです。

 

この分類は、着る人だけではなく、

作り手や販売する側でも

とてもイメージが伝えやすいと思います。

 

自分のお店の個性も、「言葉」で

伝えられるようになります。

 

そして、番外編としてとりあげているのはが、

スマートカジュアルとインフォーマルの

親密化というテーマ。

 

ここはおまけみたいなものですが(笑)

すごくすごく大事な部分…だと思っています。

 

今後のきものの予測になっています。

ここはぜひ本誌で! 

特にきもののプロのかたには

読んでおきべき項目です(笑)。

 

 

 

月刊アレコレは書店では売っていません。

ご購読は送料無料の年間購読がお得です。

毎月5日〜6日にポストへお届けします。

バックナンバーはこちらから。

 

 

 

 

 

2018.11.06 Tuesday 21:25comments(0)↑ページの先頭へ

月刊アレコレ最新号発行「特集カジュアルきもの三分割論」

月刊アレコレVol.159 発行しました。

今回の特集はこれ!

 

 

 

 

 

「特集 カジュアルきもの分割論 前編」

 

カジュアルきものの多様性を整理したら

スマート/デイリー/ユニーク カジュアル

 

さて、この分類の意味とイメージは――。

 

現在。カジュアルきものの振り幅が

とても大きくなってきている……と感じませんか。

 

 

 

私がきものに関連する広告や撮影に

携わるようになった頃はまだまだフォーマル全盛。

それも“着る”という意味での全盛ではなく、

“製造する・販売する・購入する・所有する(箪笥に眠る)”

という範疇での話でした。

 

しかし、ゆかたが夏の定番となり、木綿きものが人気になり、

そして私が月刊アレコレで提案し定着した

綿麻きものというジャンルが生まれ、

箪笥から目覚めた小紋や紬も

多くの人が手を通すようになりました。

 

きものの自由度が上がってきたということは、

多彩な着方やスタイルがあるということ。

その「多彩」の幅を整理することで、

自分の目指す着姿や、その日の着るもののイメージが、

はっきりとつかめるのではないか。

それが今回の特集の狙いです。

もちろん、作り側にも参考になると思います。

コンサバ、正統派、モダン等の区分だけでは

掴みきれないくらい広がってきたカジュアルの区分を

3つに分けて整理したのが今号の月刊アレコレです。

 

 

 

  • スマートカジュアル 
  • デイリーカジュアル 
  • ユニークカジュアル 

 

この区分はどういう分け方か。

最新号Vol.159の月刊アレコレをご覧ください。

着る側も、発信する側も、

より明確なイメージを持つことができますよ。

月刊アレコレは書店では売っていません。

送料無料の年間購読がお得です。

お申込みはこちらから。

 

 

2018.10.05 Friday 12:41comments(0)↑ページの先頭へ

大竹恵理子のプロのための着付け強化コース4期(一般募集のお知らせ)

月刊アレコレで初めて提唱した

「着付けのジャンルの違い」という

認識をベースに開講した、

“撮影着付け”のジャンルに特化した

大竹恵理子のプロのための着付け強化コース」

(通称・大竹塾)、

今年も例年通り6月から4期が開講します。

 

ヱビスビールやグランブルーファンタジーほか、

CMや雑誌、デパートのディスプレイ、

海外の大物アーティストの着付けなど、

いま撮影の現場の第一線で活躍する若手NO1の大竹恵理子さんが

講師を務める、ほかにはない完全プロのために講座です。

 

 

今期は受講希望が多く、

初の水曜日クラスと日曜日クラスの

2クラスを設けましたが、

1枠を残しほぼ定員となりました。

 

今期の一般募集は、日曜日クラス1名となりました。

 

 

 

 

 

 

 

昨年から修了生が現場で活躍し始めています。

実力の世界で、本気で着付けで仕事にしたい方はぜひ。
詳細はこちらから

 

2018.04.22 Sunday 17:11comments(2)↑ページの先頭へ

最新号は、綿麻&新着帯結び(保存版!)特集

月刊アレコレ、最新号、発行となります。

今号の特集は「夏準備———綿麻からスタート」

 

 

 

新着きものと新着帯結びを紹介しています。

何しろ、暑さがどんどん前倒しにやってくる昨今。

 

月刊アレコレが「ロッキューきもの」として提案、

取り上げたきもののコンセプトそのままに

ブラントとして商品化されたのが59kimono

こちらも紹介しています。

 

4月解禁の59kimonoの新作とともに、

夏と言えば、半幅帯。

 

今回もあの大ブレークした「バラ結び」を

考案した、きものスタイリスト山崎佳子さん指導で、

新しい帯結びも紹介しています。

 

一つは人気のダブルリボン。

 

 

 

 

そうしてもう一つは山崎さん考案の

とっても簡単にリボンがトッピングできる

その名も「トッピング・リボン」。

 

 

これがもうほんとうに簡単で、

アレンジもできちゃう、優秀帯結び。

帯結びの号は足が早いので、年間購読がオススメです。

ぜひ本誌を参考に、今夏、やってみてくださいね!

 

きものを着る人を応援する、

きものを着る人が作る雑誌、

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2018.04.03 Tuesday 16:59comments(0)↑ページの先頭へ

きものは自由でいいのです

きものにスニーカー履きたければ履けばいいし、

パーカーをInしたかったらすればいいし、

対丈で着たかったら着ればいい、と思います。

 

で、白半衿・白足袋できものを

着るのが好きならそうすればいいし、

お太鼓が好きなら別に

帯でWリボンすることないし、

季節のルール(慣習)も大事と思うなら踏襲すればいいのです。

 

いーじゃん……と思うわけです。

 

私はどちらかというと、

いまは白半衿・白足袋が好きで(若い頃は違った)、

靴はあわせないほうで、

でもKAPUKIさんの革の帯ベルトは欲しいと思っていて、

黒羽織と紋はカッコイイと思うから

エルメスのスカーフを羽裏にした黒羽織には

一つ紋をつけて作って、

まあまあフォーマルじゃないシーンや“普段”にも着ています。

 

それがナニか?

 

でも、フォーマルでは……という言い方がそもそも、

カジュアルと対峙していて好きじゃないのですが、

現代の礼装もしくは正装として捉えられている服装は、

自分のためではなく誰かのために着るという、

「祈り」があるものだと思っているから、

その時代の価値観や美意識に

添うことは大事だと思っています。

 

花嫁衣装でさえ、自分のためではなく、

相手のためであり、自分の家族のためなのだから。

あらたまったシーンにおけるきものは、

現代では“結界”だと思っています。

 

自由に着るカジュアルはステキです。

時代の尺度にそった正装はカッコイイです。

 

正統派やフォーマル志向でさえ
“自由”の範疇なのです。
そうしたければすればいいというだけの話です。
時代のなかで着るものが変わらないって、
ヘンじゃないですか。
変わることを恐れる人々は利害でしかないんじゃないかなあ。
と思うのは、ちょっと過激ですか?

2018.03.24 Saturday 00:39comments(1)↑ページの先頭へ

良い仕立ては、しなやかな筋肉なのです

和裁士さんが「現代名工

づくり日本大賞を受賞されました。

そのかたは、加藤和裁学院加藤静子校長。

 

 

日本名工は全国で様々な分野から150

中から、「づくり日本大賞

各省庁推薦で24のみで、

内閣総理大臣及び厚生労働大臣表彰で

和裁士として仕事

そしてそ技術が認められたとい

ほんとに素晴らしいW受賞!です。

画期的です


 

月刊アレコレでは

着付けとコーディネート情報に特色がありますが

同じよに仕立てについても深く考えています

 

月刊アレコレは「きものの未来塾」という、

仕立てと悉皆を柱としたプロのための勉強会に参画しています。

昨年は一般のかたを対象とした講座も開催しました。

塾長は、たかはしきもの工房の高橋和江さん。

今年も一般の方を対象とした講座を開催予定です。

(今年の日程はまだ未定です)
これは本当に価値のある講座。

 

……ということで、月刊アレコレ編集人の

着る立場での仕立ての考え方です。

 

海外縫製が悪いとか

ミシン併用が悪いとかいいません

何を第一条件に仕立てメニューを

選ぶかはそれぞれです

 

2万円反物を、ちょっとお安い海外縫製で頼む

清水から飛び降りてお嫁に迎えたきも

国内手縫いで上手な人に縫ってもら

……とい、状況で選べばいいと思います


 

しかしきもののために着る本人ために

そして和裁とい技術を残し研鑽するためにも

選ぶ基準が価格だけではいけないと思っています


 

確かに現在一番わかりやすい基準は価格だと思います

仕立て良し悪しを知ることで選択する基準が増えます

仕立ての「良し悪し」の基準はいろいろありますが、

わかりやす要素としては、

確かに手縫いはミシン仕立てより

あきらかに着やすいです

 

 

その、着やすさなかには

「寸法」が第一に挙げられます。
寸法があっていることを前提にお話をすると、

その中に、体が疲れにくいとい要素が入ってきます

 

どういうことか――?

これは、私が感じる理由です。

 

手縫いは「布目を分断せず」、

かつ、「動きに伴う柔軟性がある」からだと思っています。

 

きものは平面的な一枚の布ですが、

着付けで凹凸のある身体に合わせていきます。

まっすぐ落ちる布、斜めに体を包む布、

それぞれが収まる位置に運ばれます。

 

手を動かしたり、座ったり、

しゃがんだり、立ったり……

体の動きにあわせて布も動きます。

というか、動いてくれるんです。

 

それが可能なのは手縫いの和裁という技術だからです。

体と一緒に動こうとする、“布の動き”を

遮ることがないのです。

もちろん、手縫いでなくても布は動きます。

しかし、「自然に添ってくれる」か、

引っぱり気味についてくるか……ということです。

これは寸法があわない(小さい)ものでも

感じるストレスですよね。

 

ミシン目は、ガチッと布目をせき止めて、

体の動きにそって布が動くのを遮るのです。

 

いってみれば、手縫いの和裁という技術は

 

 

  「しなやかで伸びやかな筋肉」

 

 

と一緒なのです。

ここ、大事なことです。

良い仕立ては、しなやかな筋肉なのです。

 

筋肉が固いと、体の動きに制限が出てきますよね。

例えて言えば、そういうことなのです。

 

そしてもう一つ、よく知られるのは、

和裁は「布を守り、糸のほうが切れる」。

どこかに袂を引っ掛けた時、

または、椅子に座ってお尻に負荷がかかったとき、

糸が切れることで布を守るのです。

つまり、負荷を糸が吸収するのです。

 

ガッツリと細かい目で縫われているミシン目は強いので、

負荷をはねつけます

結局、負荷や衝撃を糸ではなく

布のほうが受けて裂けてしまうのです。

手縫いでも細かすぎる縫い目だと同様のことが起こりえます。

なので、「良い仕立て」は手縫いであっても、

目が細かくて見た目にきれいなことが
 

必ずしも「良い」とはいえないのです。

 

 

和裁だから、何度でも洗い張り仕立て直しが可能なのです。

ミシンで仕立てたものは解くのも大変ですが、

そもそも穴が空いてしまうので、小さい寸法にしか直せません。

少なくとも正絹は手縫いが原則だと思っています。

 

ミシン縫いにまったくメリットがないとはいいません。

先に言ったとおり、

何を優先して仕立てを選ぶのか、です。

 

また、同じ手縫いでも着やすいものと

着ていてストレスを感じるものがあります。

こちらは、手縫い・ミシン仕立て以上の

より専門的な視点での

「良い仕立て」「悪い仕立て」の違いがあります。

 

ここではふれませんが、この差を私たちが知ること、

実感することが大事なのだと思っています。

 

そのためには、「お任せ」にしないことです。

オートクチュールなのですから。

 

だからこそ、いま仕立て職人のかたが、

着目されることは大きな意味があります。

月刊アレコレでは、編集人の持論である

「良い仕立ては、しなやかな筋肉」を

年内に仕立て特集でもっと詳しく

取り上げる予定です。

 

 

ちょっと余談です。(と言いながら長い寄り道です(^_^;) )

私はパジャマが大好きでして(笑)、

もちろん寝ることがシアワセと

いうことでもあるのですが(笑)、

パジャマに着替えると、

体がリラックスするのがわかるからです。

 

これはパジャマであればいい、

リラックスできるという、

気分的なことではありません。

 

同じパジャマでも、体がリラックスできないものがあります。

相性や好みで違いはあると思いますが、

私の場合は、

 

体を自由に泳がせる許容があること。

 

でも、大きいのがいいわけではなく、

サイズ感があっていること。

 

布の肌触りがいいこと。

 

その条件のなかで、可能な限りリーズナブルであること。

 

 

上記の条件をクリアしているのが、

私の場合、↓「無印良品」の綿100%のネル生地のSサイズです。

 

IMG_3039.JPG

 

 

気持ちが良すぎて、この年末に、まったく同じものと、

チェック柄のものを新調しました。

 

このパジャマは背中に縫い目がありません。

最近、夏のレースの羽織で広幅の生地を使った、

背縫いのない羽織があります。

では、これが着やすいかというと、

私は(ですよ)、全然着やすくありません。
背縫いがないと、ストンと肩におさまらないのです。

布が自分の行き場所に迷っているような

動きになると感じています。

 

ですが、パジャマ(洋服)は

基本、立体裁断でパターン(型紙)があり、

袖付け脇縫いがあることで、

それぞれの布がパーツで独立しています。

すでに布の居場所が確保されている、

といえばいいでしょうか。

 

そして、安い。

私は体が薄いのでSサイズで十分。

Sサイズがそろっているところは少ないから貴重です。

若い頃のように、メンズの大きめを着て

カワイイアピールはもう無用(笑)。

オバちゃんは体にラクで

やさしいパジャマがいいのです(力説)(笑)。

爆睡タイプなので睡眠の悩みはありませんが、

眠りに悩みがある方は、布団や枕とともに、

パジャマ、寝間着にもこだわると思います。

 

パジャマは余談ではあるのですが、
縫製、素材による違いが実感できるところです。

同じようにきものも、仕立てで大きな違いがあります。

確かに“着付け”のスキルも影響しますが、

それは二の次で、まずは寸法があっていること、

そして「良い仕立て」であることが重要です。

 

専門的な分野もありますが、

着較べると、誂であっても着やすいきものと、

そうでないきものがあることに気づきます。

その違いを、今後の特集「良い仕立ては、しなやかな筋肉」で、

取り上げたいと思っています。

秋くらいかなあ、準備が整うのは。

乞うご期待!

 

 

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2018.02.10 Saturday 23:39comments(0)↑ページの先頭へ

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