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きもの情報誌『月刊アレコレ』編集長のきものと締め切りの日々。

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帯揚を2倍楽しむ使い方とアレンジ

最新号の特集は

「“締めつけ感”と“帯揚問題”解決します」

 

手元に届いた読者からは

早速「ガッテン!」「そうだったのかー」という

感想をいただいています。ありがとうございます。

 

 

問題解決は本誌でご覧いただくとして、

今日はその帯揚の使い方のアレンジについてです。

 

きもののコーディネートは、言わずと知れた

きもの、帯、帯締、帯揚で構成されます。

そして、半衿、襦袢、八掛け。

さらに履物(鼻緒)、バッグ、スカーフ等々。

 

きものと帯は二本柱となりますが、

そう簡単にいくつも入手できません。

 

だから、小物=帯締・帯揚・半衿でアレンジするのが、

コーディネートの基本であり、楽しみです。

 

で、今日の帯揚バナシです。

 

■2〜3色染め分けの帯揚は本当に便利か?

最近は、リバーシブルの帯締、特に三分紐では人気です。

帯揚でも最近は、2色染め、3色染めがあり、

好きな方を出して使えるので、

1枚で2枚分、3枚分という触れ込みで人気です。

 

ただ、気を付けなければならないのは、3色染めになると、

色の幅が狭くなる分、なかなか思った色を出しにくいという難点があります。

色と色の間がぼかしになっているとなおさら色の幅が狭い。

↓下は私が持っている、まさにソレです(笑)。

 

 

 

真ん中に帯枕を置くことを考えると、わかりますよね。

やり方やひと工夫で色を出すことは可能ですが、

ちょっと手間がかかります。

枕を使わない銀座結びや、半幅に飾りで使う時はいいと思います。

 

私としては2色が一番使いやすいかなと思っています。

間がぼかしになっていれば、そればそれで使えるので。

 

■水引風帯揚

“水引”、帯締ではときどきありますね。

左右の色が違うものを言います。

祝儀袋など、お祝いで使う紅白の水引から来ているのですが、

そこから、いまは紅白に限らず、左右違う色になるものを

“水引”と言っています。

 

最近、帯揚も“水引”や“水引風”がいいなと思っています。

水引“風”というのは、色の違いというより、

左右の柄の違いということも含めてのことです。

 

↓今号の月刊アレコレのカバーは

お正月を意識して、いつものカバーよりフォーマル感がある

訪問着に袋帯の正統派スタイルです。

 

 

 

 

でも帯揚が水引(左右の色の違い)で、古典的なスタイルより、

ちょっと現代風なテイストになっていると思います。

 

そして、もう一つは、こちらの下の画像↓

実はこの帯揚を購入したとき、畳んである袋の中は、

全面がトラトラっぽい柄だったので、てっきり全面柄だと思って購入しました。

が、帰って開けてみると、半分だけ(苦笑)。

ちゃんと中は確かめましょうね(笑)。

 

でも、それはそれでまた別なおもしろさがなくもない(笑)。

普通に結ぶとこんな感じ。

 

写真(2016-03-30 21.29).jpg

 

 

(これらの写真は以前もアップしたことがあるのですが)

次はこちら。

 

今号では帯揚を結ばない方法もご紹介していますが、

私の場合、その片側だけの柄を出そうと思い、

完全に“一車線”で入れています。

(一車線は私が勝手に名付けている呼び方です(笑) )

 

 

写真(2016-03-30 21.23).jpg

 

 

“一車線”は、片方を引っ張りつつ、

脇の位置まで持っていき挟み込み。

このとき下になる方はやや押し込みがちに。

もう片方を上に重ねるようにして、

同じように反対側の脇まで持っていって端を挟み込むだけです。

 

気をつけたいのは、出すぎ。

この方法は振袖でやることがありますが、

出すぎるとほんとうに振袖みたいになり、

私みたいなオバサンには不格好です(笑)。

柄の効果がでる分量をギリギリ押さえつつ、しっかりチェックしてください。

そこさえ気をつければ、これもおもしろいと思います。

 

左右でうまく柄が出せないときは、“一車線”試してください。

そして、“一車線”で入れたところに、

もう片方の柄なしをちょっとひと工夫して、

結び目風に入れたのがこちら↓

 

 

写真(2016-03-30 12.39).jpg

 

 

2枚めの写真の“一車線”がこの柄を活かしているかなと。

民芸テイストの帯にアソビをトッピングした風になっています。

因みにこのコーディネートは、

結城紬に、(なぜか要尺に足りなかった)琉球絣の反物を帯にしたもの。

この画像は一昨年のものですが、

最近、特集した民芸POPに近いセンを狙って、

あえて同色系で洋服っぽいまとめ方をしたコーディネートです。

 

ということで、使い方をアレンジすると

手持ちの帯揚にちょっとリニューアル感、出ます。お試しください。

 

 

■“色”の見直し、惚れ直し

撮影で使うこともあり、帯揚の色は好みを超えた色揃えになっています。

その中で、写真のこの、なんとも言えない、

茶なのか、黄土色なのか、ドドメ色なのか(笑)という色の帯揚。

結局15年くらいただの一度も、仕事でも私的にも

使うことがなかった帯揚です。

ほかの地味めな色と並べても、さらに地味。

というか、キレイ…には見えませんよね。

 

 

 

 

ところが、15年日の目をみなかったこの帯揚が、

一昨年から急に出世しました(笑)。

 

どういうことかといいますと……、

月刊アレコレ編集人は、「KICCAきものカラーコーディネーター協会」の

理事として、代表理事の能口先生とともに、

カラー講座の立ち上げから関わっています。

 

講師でもある能口先生の色彩理論を学んでいると、

色に対しての先入観がなくなり、どの色も“使える色”に昇格します。

これは受講した方が全員いうことなのですが、

「色域(使える色の範囲)」が広がるからなんですね。

 

私もある日、このダメ子ちゃんだと思っていた帯揚が、

急に!“ゴールド”に見えてきた!のです(笑)。

ゴールドを意識したモダンなコーディネートでは

文字通り、輝くのですよ、この色が(笑)。

 

何が言いたいかというと、

(カラー講座、ぜひ受けてみてくださいというのもそうなのですがw)

ハナから、この色、好きじゃない。

この色、きれいじゃない、もしくは使えないと、

思っている色、ありますよね。帯揚に限りませんが。

ちょっと目線を変えてみるといきなり、お利口なコになります(笑)。

 

ただ自分から切り替えることは確かに難しい。

人から「それ、いいわね」「どこで買ったの?」とか、

新しい知識を入れるなど、外からの刺激が必要かもしれませんが、

ちょっと意識してみると、惚れ直しちゃうアイテム、

きっとあると思います。

 

 

 

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2018.01.09 Tuesday 20:13comments(0)↑ページの先頭へ

月刊アレコレVol.150発行&花丸なグンゼの肌着について

新年、明けましておめでとうございます。

月刊アレコレ、通巻150号を迎え、

創刊13年目に入りました。

こんな小さな雑誌がここまで続けられるのは、

偏に皆様のおかげです!

ありがとうございます。

 

 

150号といっても、ほそぼそと続ける月刊アレコレですので、

派手な記念号やら、パーティやらはしません(笑)。

150号も校正しているときに、

「あ、150なんだあ〜」と気づいたくらいです(笑)。

 

さて、今号は昨年末にも

特集の内容を取り上げておりますが、(こちら

着付け本には乗っていない、

着はじめてから遭遇する問題点やお悩みを取り上げました。

 

特に、紐の締付けが苦手というかたは

ぜひ参考になさってください!
 

 

さて、お正月、防寒対策はどうしていますか?

いまや、

  • 首の巻物(スヌード、ストール、ファー等)
  • アームウォーマー、長手袋
  • レギンスもしくは足袋下ハイソックスでの重ね履き

 

これらが三種の神器といっていい、きものの防寒グッズです。

一番上には、コート、道行、羽織、大判ストール、マント等々。

昔と違い、必ずしもきもの用でなくても、

代用できるカワイイ防寒具が豊富です。

 

それでもウールやカシミアのきもの用コートは

温かいということで、人気ではあります。

 

で、ワタクシ編集人が使う防寒コートは、

ここ3〜4年はBerry工房さんのフェイクスキンの

ド派手な(笑)オレンジコート。

 

 

 

 

 


「温かい」というからには、私たちはそもそもが、

素材の特長から温かさを期待すると思います。

 

でも、初めてのフェイクスキンのコートを着ての感想。

裏地がしっかりしていれば、風を通しません。

ゆえに、絹の温かさや体温を内部で保ちます。

ゆえに、温かい。

という防寒もあることを知ってほしい。

 

色が目立つこともあり、よく「温かい?」と聞かれます。

そうすると、即座に「温かい」と答えるのは、

ちょっと違うんですよね。

一般的に思う温かさの種類が違うので。

 

汚れも気にしなくていいし、お気に入りですが、

ひとつだけマイナス点があるのは、ポケットがないこと。

 

でも試作だったこともあり、とてもお買い得だったので、

ここは文句が言えません(笑)。

黒やブラウン、マスタードなどもありましたが、

「まさかオレンジが売れるとは思わなかった」ようです(笑)。

もしネットでこういうタイプを購入するなら、

信頼のおけるブランドやショップで購入することをお勧めします。

見た目ちょっと可愛くて安いところは、裏地がなかったり、

かなりへなちょこな裏地を使っていたりする場合があります。

 

やはり現物を見て確認することです。

 

道中着や道行きコートもありますが、

最近はほとんどオレンジコートです。

 

あとは、洋服ブランドの大判ストールや、

ペルーのアルパカとウール混のマント。

 

これらはちゃんと衿ぐりがあって、

肩にストンと乗るので、ズルズルしません。

 

もし大判ストールをコート代わりにするのであれば、

衿ぐりのあるタイプがお勧めです。

もちろん、洋服でも着用できますから。

 

そしてもう一つ。

この季節に活躍する肌着があります。

 

私が愛用している肌着のなかに、グンゼの「快適工房」の

V字七分袖肌着があります。

 

 

 


これが! スグレモノ!
キモノ*スイーツの堀口初音(上方舞舞踊家・山村若静紀)先生から

教えていただいたのが、3〜4年前でしょうか。

先生のブログはこちら

(キモノ*スイーツは講師コース個人レッスンのみで、

現在一般のレッスンは取っていません。詳細はお問い合わせください)

 

このグンゼ「快適工房」は綿の、ごくごくありふれた、

むかーしからある(と思われる)肌着です。

 

  • 綿100% 気持ちいい。
  • 衿首がV字  きものの衿元にちょうどいい。
  • 衿ぐりが適度に抜けている。サイトで外人モデルが着ている後ろ姿は、なんか衿が詰まっていますが、物撮りしている単体の写真を見ていただくとわかるように、ちょうどいい感じで抜けているのです。これは、まだきものを着ている人がいた時代から女性用の肌着を作っていたからではないか、と初音先生はおっしゃっていました。
  • 袖が七分 いい感じに肘を覆ってくれる。肘を覆うか、覆わないかで全然温かさが違います。きもの用の肌着は筒袖で袖口が開いているので寒い。それでいて、野暮ったいほど長くはなく、きものにちょうどいい!
  • 何しろ、安い!

 

 

 

 

先生が「これ、ほんま、すぐれもんやわ〜」と言ってからというもの、

日舞や着付けのお弟子さんたちがこぞって愛用するようになり、

グンゼ愛用女子を「グンジョ」と名付けておりました(笑)。

 

夏は夏対応の肌着を着用しますが、秋冬のきものや洋服にも、

グンゼ、おしゃれじゃないけど(笑)、優秀です。

 

 

(↓以下ブログ追記箇所になります)編集人の下着のこしらえです。

  ・たかはしきもの工房のブラか、涼子(すずこ)+ グンゼ

  • グンゼ + たかはしきもの工房の くノ一麻子
  • グンゼ + 晒(晒についてはちょっとやそっとでは語れないので(笑)、直接トークなどでお話しています。すごいですよ!晒の威力たるや!)

 

大体、上記のパターンに、下半身は以下で、最後に長襦袢。

 

  • ステテコ+足袋下ハイソックス(&足袋) + 裾よけ
  • グンゼ スラックス下 + 裾よけ
  • レギンス + 裾よけ

 

※たかはしきもの工房の肌着はこちらから注文できます。

ただ下着はサイズが重要なので、試着をお勧めします。

試着なさりたい方は、スタジオ アレコレ(編集部)がアンテナショップになっているので、

ご連絡いただいた上でお越しください。もちろん商品もありますよー。

 

 

 

またグンゼのスラックス下は股上が深いので、

お手洗いのときにやや難がありますが、

腿や腰回りがゆったりして圧迫感がなく動きやすい。

長さも好みで選べるし、起毛タイプもあります。

布の摩擦があるスラックス下やレギンスは

必ず裾よけを重ねます。

また長襦袢も傷みにくい(着る頻度が高いとこれが結構影響します)。

 

(↑ここまでが追記です。

 

 

UNIQLOのヒートテックも一通り試し、

着ているものもあるのですが、

ラクなストレッチ素材……のはずが、この伸びが、

逆に締めつけ感につながります。これ、わかるでしょうか?

これが苦手で、肩が凝るし、体が疲れるのです。

 

ということで、お年頃になると(笑)、

縫製の良し悪しや、素材の違いでの影響を、

残念ながら、感じやすくなります(笑)。

 

 

これはきものの仕立ても共通します。

手縫いとミシン縫いの違い。一長一短ではあります。

しかし、手縫いのほうが体が疲れにくい。なぜか。

これらは、また別の機会にお話します。

 

今日も、最新号出ましたの告知から、

グンゼの肌着へ行ってしまいました(笑)。

 

こんな寄り道ブログですが、今年もよろしくお願いします!

 

 

 

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2018.01.05 Friday 19:48comments(0)↑ページの先頭へ

2018年、新年のご挨拶と、鶴の白生地の誂え染め

2018年、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

戌年。

ということで、誠にもって恐縮ですが、

編集人の愛犬に働いてもらい、

年賀写真撮りをしました。

 

12年に1度くらいは

働いてもらおうということです(笑)。

 

IMG_6748_bのコピー.jpg

 

ご挨拶に着たきものは、

昨年、デッドストックの白生地から

染めた洒落紋付きの無地です。

 

白生地から染める自分のきもの。

無地染めなら、そこまでハードルが高くなく、

自分だけの一枚を作ることができます。

 

参考までに、このきものについてちょっとお話しますね。

 

ちょっといいながら、長めです(笑)。

実はものすごい、あり得ないミスをしたきものなのです。(^_^;)

 

きものは、元は婚礼用の緞子の白生地。

先に説明の通り、デッドストックのものと遭遇しました。

いまはもうない、「聚楽」という会社の、

どっしりした、そして緞子ならではの、

しっとり、ヌメリとしたテクスチャーがあります。

 

地紋が、ウフフフの「鶴」!
鶴です。鶴。 

言葉だけで聞くと、鶴の地紋の白生地。

自分用に染めようとは思いませんよね(笑)。

実際、婚礼用であって、オバちゃんようではありません(笑)。

 

IMG_2264.JPG

 

でも、なんていうのでしょうか。

いまだから、いまだから、

この“鶴”のクラシックさが、

新鮮でおしゃれに感じるのです。

自分で言うのもナンですが(笑)。

 

しかし、自白すると(笑)、

これは怪我の功名というヤツです。

 

実は、手元にあったデッドストックの白生地は

地紋が2種類ありました。

孔雀と、鶴。

 

孔雀は鶴に比べるとかなり大きな柄になります。

前身頃にその孔雀が来るように仕立てたら、

カッコいいだろうなと、迷わず、

選んだのは、孔雀でした。

 

先には、いかにも偉そうに、

クラシックでおしゃれ、と言いましたが、

さすがに“婚礼の鶴”を

即、選ぼうとは思いませんでした、普通です(笑)。

 

そうなんです、ワタクシは

 

“鶴”ではなく、“孔雀”を選んだ!

 

…………………はずだったのに。

 

「では、この色でお願いしますー♪」と、

色を決めて、染め屋さんに白生地を手渡しました。

 

 

そして、仕立て上がってきました。

 

きものが入っている、たとう紙の白さ、真新しさ。いいですねー。

ほんと、この瞬間がワクワクしますよね。

開けて、ごたいめーん! したら、

 

は…………………????(最初、意味がわからず)

 

 

え? え!? え、え、えー!?(状況を分析)

 

 

はあああああああーーーっ!?!?!?(状況を把握)

 

頼んだ白生地、孔雀のつもりが………間違えて鶴を出していた…のです。orz

 

この後は早送りします(笑)。

 

が、びっくりしたのは最初だけで、

すぐに立ち直りました(笑)。

鶴が孔雀に勝利していたのです。ステキな出来だったのです。

ほんとうに。やせ我慢ではなく(笑)。

 

これが、まさに怪我の功名。

孔雀より柄が小さめに(といってもそれなりの大きさです)

入っていた鶴は、緞子の無地染めのなかで、

くっきり浮かんで、とてもとても、

ある意味、斬新とも言える、

エッジが効いた効果が出ていたのです。

 

しかも、細身で小柄はワタクシには、

これくらいの大きさの柄が結果オーライだったという、

正の(負じゃなく)副産物が重なり、

かなり自慢の一枚になったのでした。

 

 

そして、洒落紋は繍い紋。

「月刊アレコレ」のマークの“筆紋”。

筆紋は、載っている紋帳もありますが、

乗っていない紋帳も多い珍しい紋です。

 

8本の筆が放射状に並んだ、

一見、船の舵にも見えるかたちです。

 

IMG_2461.JPG

 

 

筆ということで、=ペン。

紙媒体、編集、メディアのシンボルです。

 

そして、舵にみえるかたちは、

きものの未来へ漕ぎ出す意、

その未来への指針となる意、

が、込められています。

 

 

ちょっと説明が前後しますが、

この無地はKICCA(きものカラーコーディネーター協会)の

周年パーティで着るために誂えたものです。

ワタクシはKICCAの代表理事の能口先生とともに

理事を努めています。

 

なので、セミフォーマル風味を出しつつ、

パーティに合わせて「色」にこだわり、

ありきたりではなく、おしゃれだなと

思える仕上がりにしたかったのです。

 

そのためのポイントが、

  • 洒落紋
  • そして、袂を長めにすることです。

 

きものがまだ普段着で生活着だった戦前までは、

普段着だからこそ、お出かけ着との差を付けていました。

昔の言い方をすると「よそいき」ですね。

 

それぞれの暮らしのレベルなりですが、

絹物、柔らかもの、上質な生地など、素材の違いと、

もう一つは、裄や袂がやや長めというものでした。

袖丈は好みや身長で多少の違いがありますが、

襦袢もよそいき用に合わせて用意しています。

 

しかし、きものを着ることが少なくなった現代では

1枚の襦袢ですべてのきものに合わせられるように、

袖丈を同じにするようになっています。

 

いま標準となっている1尺3寸(約49cm)は

普段着に合わせるというより、よそ行きに合わせての袖丈です。

 

たまに、おばあちゃまの箪笥に入っている、

普段着的な織物(紬や木綿やウール)で、

袂が短か目のもの、ありますよね。

身長の違いもありますが、

普段着だからという理由が大きいと思います。

 

いまは襦袢まで用意することは少なく、

1枚の襦袢で、すべてのきものにあわせられるように、

袂を同じ長さに揃えるようになりました。

 

最近はよそいきというより、背の高いかたが多いので、

バランスがいいように、1尺3寸より長めの袂を

勧められることがあると思います。

 

私も袖丈はすべて1尺3寸です。

小柄なのでもう少し短くてもいいのですが、

襦袢が不便なので揃えています。

 

その代わり、普段着は袖の丸みを大きめにしています。

なぜか? 

袖の丸みに関しては、別の機会にお話したいと思いますが、

この丸みにまた意味があるんです。(^^)

 

 

話を写真のきものの、「袖丈長め」に戻しますと、

フォーマル感というより、ちょっとおめかし感を割増にしたかったので、

袖丈を1尺5寸(約56.7cm)にしました。

 

しかし、問題が。

 

そうです。襦袢です。

そこで、今回はきものに合わせて、八掛けと

 “うそつき袖” を一緒に袖も染めてもらい、

直接きものに取り付けてもらいました。

 

白生地がたっぷりの四丈(よじょう)ものだったので、

八掛けを染めて、かつ長め袖も足りました。

(※四丈(よじょう)もの=共八掛けが取れる要尺。現在は四丈ものとはいっても四丈以上長さがあるものが多い)

 

襦袢は筒袖の半襦袢を着用、下は柄物の裾よけです。

 

アンテイークが好きなかたは、襦袢の袖丈に悩むと思います。

器用なかたなら、ご自分で取り付けることもできそうです。

ワタクシはできませんので、プロに頼みますけど(笑)。

 

こうして、唯一無二の、自分の無地が完成したのです。

 

ところで、袂の長さに年代は関係ないの?

という疑問があるかと思います。

 

長い袂は未婚者の印で、

既婚者は「袖を振る」ことをやめるために、袖を留める。

と言われています。

「揺れる袂」は女心の象徴として捉えられているからです。

袂には魂が入っているんですね。

 

しかし、ここ5〜6年は、大人の振袖を楽しむ人も結構います。

正式な席ではなく、おしゃれや楽しみとして着る振袖です。

着るものがファッションと考えたら、全然問題ないと思っています。

似合うかに合わないかというのは別として(笑)。

袂の長さだけでなく、色柄の問題もありますからね。

 

ワタクシとしては、自分にまあまあいい「長さ」の限界を(笑)、

1尺5寸としたというわけです。

 

最後に。

白生地のデッドストックは掘り出し物があります。

いまでは織れない昭和のいい生地があるからです。

今回の緞子の生地も、ほんとうにしっかりしたいい生地でした。

 

シミやカビが出ていなければ、そして濃いめの色に染めるなら、

そのまま使えることが多いです。

 

薄い色だと、絹特有の黄ばみが出ていると、色に影響がでますから、

お店のかたと相談してください。

 

デメリットは、古いものは反幅が狭いこと。

まあまあ、8割方は大丈夫だと思いますが、

165cm以上のかただと、こちらも相談してくださいね。

 

本日も、新年のごあいさつと言いながら、

長々とした白生地の話になりました。

改めまして、本年もよろしくお願いします。

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創刊13年目になる月刊アレコレのスローガンは

「袂に知恵と工夫、自分サイズのきものをたのしもう」

着る人が作る雑誌です。

2018.01.02 Tuesday 16:56comments(0)↑ページの先頭へ

大竹恵理子のプロのための着付けブラッシュアップ講座

月刊アレコレは、きものを身近に感じ、

もっと楽しんでもらうための情報、

役に立つ情報をお届けすることに注力しています。

 

そして、もうひとつ、力を入れているのは、

“プロのための”勉強会や講座の開催です。

なぜ月刊アレコレが?というのは、長くなるので(笑)

詳細は別な投稿で引き続き

じ〜〜っくり読んでいただくとして(笑)。

 

お急ぎのかたのために、

今日はショートカットしますね(笑)。

 

その講座のひとつに、

「大竹恵理子の プロのための着付け強化コース」

別名、「大竹塾」があります。

 

大竹さん.jpg

 

こちらは、多分月刊アレコレが初めて発信した

“着付けのジャンルの違い”を学ぶ講座です。

それが「撮影着付け」。

記念写真の撮影ではありません。

 

広告や雑誌、フィルムなどの、

メディアに直結する撮影着付けです。

 

これがどう違うのかは、こちらのブログから

 

大竹さんの実力はその技術はもちろんですが、

現場を持っているということ。

(大竹さんのWORKSHPから

 

今年3期生が修了しました。

 

受講生は、大竹さんの現場に呼ばれることがあります。

そのなかで、大竹さんのアシスタントとして

稼働している修了生が何人かいます。

 

さらにそのなかで、2期生の

宮田成美さんがメキメキと実力をつけて活躍し始めています。

大竹先生が担当していたグランブルーファンタジーの

CFで、単独で着付けを担当しました!↓

 

 

 

 

さらに今夏は、もうひとりの修了生、徳永寛子さんと

新潟NHKの花火大会の収録にも

2人だけで行って着付けをしてきました。↓

 

NHK長岡.jpg

 

 

 

デパートのウィンドウやディスプレイでは

ほかの修了生も仕事として手伝いに行っています。

3年目にして、大竹塾の修了生たちが

育ってきていることを実感しています。

企画して主宰している月刊アレコレとしては

ほんとうにウレシイ限りです新宿の真ん中で夏を彩るトルソーたち。

実はこのトルソー着付けが大変なんです。

 

 

伊勢丹3.jpg

 

 

着物二恋スル季節展.jpg

 

 

オロナミン.jpg

 

 

自分のペースや都合で日程を決められないし、

撮影では入ってくるタイミングもギリギリだったりします。

決してラクな仕事ではありません。

だから本気で着付けやスタイリングで食べようと思う人、

着付けが好きで、仕事として

優先する意思のある人が残ります。

 

 

開講当初の技術はバラバラです。

しかし技術はあとからついてきます。

やる気があれば。というのが大竹さんの考え方です。

それより仕事をする社会人としての人柄、

そして受講期間の6ヶ月での

現場感、そして本気度がどう変わるか、のほうが大事と言います。

完全、体育会系の講座です。

だから「プロのための着付け強化コース(大竹塾)」なのです。

着付けのジャンルや仕事の幅を広げたいと

思っている着付け師の皆さん、

ぜひ、大竹塾をチェックなさってください。

 

 

===================

 

さて、この大竹恵理子さんの強化コースは、

2018年6月に4期が開講します。

大竹塾は毎年1回、開講します。

6月〜11月の6ヶ月で、月1回。

時間は11:00〜19:00

8時間、普通の講座ではありえない時間数です(お昼は挟みます)。

ヘロヘロになるくらいに実習します。

これでも日帰りができることを考慮しての時間設定です。

最終回は月刊アレコレの撮影の現場で、

実践をしてもらいます。

 

先に日帰りできる時間設定といいましたが、

大竹塾はありがたいことに全国から受講いただいています。

初年度1期のときから、毎年、

関西方面からの受講があります。

京都、大阪、兵庫、静岡、茨城……。

3期生は、岡山、山口、宮城からも受講いただきました。

最年少の21歳は岡山から夜行バスで通ってきました!

 

 

受講中、もしくは修了してから、

希望とマッチングする現場があれば、

まずは聴講生として現場に呼ばれることがあります。

(全員ではありません)

そして実力と適応があれば助手として入ります。

 

そういうなかで、3年目にして現場で活躍できる

人材を排出できたことは、大きな結果だと思います。

本コースの募集は3月からですが、

その前に開催する1日の単発講座

「大竹恵理子のプロのための着付けブラッシュアップ講座」があります。

お申込みはこちらから

3/10 ・ 3/11両日とも同じ内容になります

前回の様子はこちら。のブログで。

 

この単発講座の受講者で

本コース(強化コース)の定員(8名)が

埋まることがほとんどなので、

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2017.12.28 Thursday 03:35comments(0)↑ページの先頭へ

紐の「締め付け感」についての考察

次号の特集は、着付け本ではなかなか取り上げることがない

「締めつけ感」と「帯揚(浮上)問題」などを、

普段に気になっているけどなんとなく据え置きになっている

ピンポイントの問題をとりあげ

その解決策をプロの着付け師さんたちに

提案していただいています。

 

 

ところで、今回はその「締めつけ感」に

ちょっと触れてみたいと思います。

 

そもそも、「締め付け感」とは?

 

まずは、着て時間が経ってから「苦しく」なる締め付け、ありますよね。

締め付け感ではなく、明らかにきつく苦しいとか、

体に紐がくい込んで痛いか。

くい込むと言えば、結び目があたって

苦しくなるというパターンもありますね。

 

_O7O5796.JPG

 

 

もう一つは、「苦しい」ということはないけれど、

紐を使うことによる、ある程度感じる“締め付け感”です。

 

でもこれって、別にきものに限ったことではありません。

ブラジャーだって、ガードルだって、

さらにはきもの以上にサイズ感を追求する

スカートやパンツのウェストのほうが締めつけ感を

感じることもありますよね。

 

厳密にいうと、「苦しさ」と「締めつけ感」は違うと思っています。

しかし、どちらもなくしたい、軽減したい点ではあります。

 

「苦しさ」は皆さん、自主的に“回収”する努力をします(笑)。

あ、こちらも今回月刊アレコレなりの

解決策を提案しています。

 

でも「締め付け感」は微妙で、

お悩みといっていいのか、改善できる点なのか、

ある程度仕方がないことなのか……という、

それぞれ、認識に定点がないような気がします。

 

でも「軽減できるならしたい!」 みんな、そうですよね!

 

実をいうと、私もこの「締め付け感」がとても苦手。

特に洋服で最近多いストレッチ素材。

最近、自分的にはストレッチを通り越して「締め付け」に

感じることが多く、これがとても体が疲れます。

苦しいというのと違うんですよね。
きものでもそうです。

 

この違いを明確にした上で、

次号の特集は解決策を提案しています。

ちょっとその解決策の一部に触れると――、

 

 

きものを、「楽に着ています」

「全然苦しくなんかないわよ」

という方たちももちろん、多いです。

はっきり言いまして、ワタクシこと編集人みやざも

年季が入っていますので、苦しいことはありません。

では、苦手な締め付け感はどうしているか?

 

そもそも、私は腰紐1本できものを着ています。

帯を解いて、腰紐をとると、

きものと襦袢を一緒にガバッと脱ぐことができます(笑)。

そしてそのまま重ねてきものハンガーにかけちゃいます。(横着)

先にお話した「締め付け感」が苦手ということが、

着付けにも反映されています。

 

あ、誤解のないように言っておきますと、

紐は少ないに越したことはありませんが、

少ないことがベストだとは思っていません!
必要な紐は使うべき、というのが私の考え方です。

 

私が腰紐1本で着るときは、

諸々の手順やコツはあるのですが、

寸法がしっかりあっているマイサイズであることが

基本条件です。

 

ちょっと話が逸れますが。

腰紐1本の着付けというと笹島寿美先生の

お教室がよく知られています。

私は、取材をしたことがありますが、習ったことはありません。

しかし、多分、先生も、お弟子さんの講師の方々も

いきなりそれを教えることはないと思います。

(間違っていたらスミマセン)

 

まず基本の着付けをマスターしてからでないと

むしろデメリットが浮上してくるんじゃないかなあと、

私的には思っています。

 

 

話を戻しますと、

で、ナニが言いたいかというと、

「締め付け感」の改善策として、

先程触れた「紐を少なく」する工夫もあります、ということです。

これは今回の担当着付け師さんが、提案してくださっています。

(紐1本の着付けとは別です)

下の写真は普通に伊達締を締めようとしている

手順の途中に見えると思います。

でも違います。ある秘密というか(笑)コツが、

この写真のなかには隠されています。(詳細は本誌で)

 

_O7O5774.JPG

 

 

最後に、「紐」って、

本数ではなく、“使い方”だと思っています。

“締める”というより“押さえる”機能を

きちんと活かしてあげるということかなあと思っています。

 

次号の特集は、もちろん、提案する着付け師さんたちが、

しっかりと機能も、その機能を活かすための手の使い方も

丁寧に教えてくれています。

参考になさってくださいね〜。

 

最後にと言いながら、もう一つしつこく(笑)。

 

 “締め付け”と、体を“締める”“支える”というのは、

また微妙な、しかし明らかな差異があります。(と思っています)

気持ちの良い支えって、ありますよね。

このあたりのことは、かなりオタクチックに検証しているので(笑)、

別な機会にお話したいと思います。

特に笹島先生に腰紐を締めていただいたときの感覚を!

口角泡ふく勢いで話したい(笑)。
また別の機会に(笑)。

 

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2017.12.25 Monday 19:00comments(0)↑ページの先頭へ

小袖ときものの違いは? そもそも反幅の寸法の違いが大きい

今日は反物幅のお話です。

 

仕事柄もあって、服飾史や衣に関わる歴史を

紐解くことが多く、またこのジャンルが大好きです。

とにかくおもしろい。

 

その流れで、有職故実や装束の着付けを勉強したり、

資料をもっと“スラスラ”(笑)読みたくて

江戸オタク(笑)のクリエイター仲間と

変体仮名の勉強会をしたりしています。

ちゃんと大学の専門の先生から教わってるんですけど、

覚え悪すぎて申し訳ないっす^^;

 

 

で、私が平安時代や有職故実、装束を勉強し始めたきっかけは……

 

きもののルーツが小袖とは誰もが知っていることだと思います。

小袖——安土桃山時代が思い浮かびますよね。

 

では、それ以前は? 

それ以前は、実は「小袖さんは下着だった過去をもっているんです!」

 

いえ、装束の下着だったということなんですけどね(笑)。

白小袖を一番下にきて、単衣や袿、

男性であれば袍を着けていきます。

 

 

つまり、きもののルーツをさらに調べたかったということなんですが、

なんか、きものと装束って切り離されていて、

あまり交わるところがないのです。それは現在も。

あまり歩み寄らない、というより、

「お公家さん」のお家の方々は自然に

お公家さん文化が染み付いているんです。

 

偉ぶっているということではなく

それが当たり前として受け継がれているので多分、ご本人たちは意識がないんです。

そういうお家は七五三も羽織袴ではなく、

半尻(はんじり)という狩衣に似た童子用の装束を着けて

深曽木の儀という、碁盤から飛び降りるという儀式をします。

悠仁様もやっていましたよね。

 

 

そういうお家のかたは、よその家のことは知らなくて、

うちのカレーが当たり前みたいな感覚だと思います。

いきなり庶民的例(笑)。

 

小袖やきものは主に武家で発達した経緯があるから、

装束は公家の血筋のものという認識があるように思います。

 

だからといってきものを着ている私たちはもちろん、

「武家」出身だからと言って着ている人なんていませんけど(笑)。

 

皇室の方の礼装は洋服、儀礼的な式典では袍や十二単、袴などの

装束で、きものでないのは「武家」のものだからという巷説があります。

 

ま、それはさておき。

大河ドラマなどの小袖と、実際の小袖はまったく違うということは

なんとなくご存知のかたも多いと思います。

 

どう違うかというと――

まず、当時の座り方の慣習から触れると、

当時はまだ「正座」という座りかたをしていませんでした。

片方を立て膝にして座ります。

この座り方は、ドラマでも出てくることはありますが、

ドラマで着ている小袖では立膝はできないはずなんですけどね。

 

どういうことかというと、いまのきものの身幅で

立膝で座ることって、どうしたってムリがあります。

裾が割れるはしたない姿になるはずです。

 

では、当時は裾が割れなかったのか、

開かなかったのか、ということになりますが、

そうはならなかったはずです。

 

というのは、きものの身幅寸法が、

当時と現代とはまったく違うからです。

 

現存する最古の小袖は室町時代のものですが、

この頃の寸法は反物幅が45cmもありました。

画像が粗いですが、その小袖がこちら。

 

 

 

以前、松坂屋のコレクションを地元名古屋で

初公開(「小袖 江戸のオートクチュール」展)したときに

取材に行って際いろいろ伺ったときのことです(Vol40)。

 

そのときの学芸員・野場さんというかたがきもの好きで、

資料から当時と同じ寸法のきものを、

ご自分で、ミシンでですが、仕立てています。

その寸法の元が、先に紹介した現存する一番古い小袖の寸法です。

「ブカブカなんです」。ブカブカとは、

当時の布幅は45cm。そこに衽も付きますから、

「裾周りが2mにもなる」という絵画の説明も頷けます

 

 

 

桃山時代の国宝で、狩野長信「花下有楽図屏風」に描かれたものです。

当時の小袖を忠実に描いているといわれる絵です。

スカート状態。

でも考えてみれば、対丈で立て膝をし、さらに立ち働くわけです。

現在、身丈の足りないきものを「対丈で着る」というときに、

必ず問題になるのが着崩れ。

さらにそういうきものは大体、身幅も狭め。

動いていると裾が割れてきます。

 

でも、身幅が45cm。裾周りが2m以上もあったら

そういう心配はありません。

それでも立ち働く時は、短裳(たんも)という、

前掛けみたいなものをしているのを、

みたことがあると思います。念には念を、でしょうか(笑)。

十二単の後ろに長く引く「裳」の

進化系? 退化系?(笑) もしくは超簡略バージョン?です。

 

なので、ドラマでは小袖の腰下はシュッとしていますが、

実際はスカート状態のたっぷり身幅でブカブカだったのです。

 

江戸時代に入って、取引上の公正さを帰するために、

1625年、絹・紬の要尺が定められました。

曲尺で3丈2尺(約9.6m木綿は3丈4尺、

幅それぞれ1尺 4寸(約42cm)。(要尺の定めはその後、若干変化していきます)

 

当時は大工の使う曲尺(かねじゃく)なんですね。

江戸中期頃から鯨尺が出てきますが、

この鯨尺の導入の経緯がいまだによくわかっていないと

変体仮名を教えてくださっている先生が言っていました。

 

先生は文学博士で平安文学がご専門ですが服飾史も研究分野です。

賞を獲られた論文では、平安の衣装・仕立て・縫い物の

観点から文学を読み解いています。

 

反幅が安土桃山以前より狭くなっているとはいうものの、

42cmです。しかも当時の人は小柄ですから。

 

ということで、

ドラマで見る小袖は、実際とはまったく寸法が違うのです。

ドラマでは見栄えがするようにきものの反幅で仕立てた

小袖を着ているというわけです。

実際、機のことを考慮しても45cmで織るのは、いまは難しい。

 

ついでにいうと、いま袖は反物幅でとりますが、

当時は反物幅の半分から両袖をとっていました。

反幅が広いとはいえ、それでもやっぱり、

裄はとても短かったのです。

 

身八つ口もなかったので、腕の可動域も

そう広くなかったと思われます。

それで動いていたら、身頃が持ち上げられて、

それこそかなり着崩れたか、

もう脇に布たっぷり状態が常態、常だったのかもしれません。

 

利休の時代に正座が行われたともいわれていますが、

江戸時代に入ってから正座は一般的になってきます。

 

これは正座が一般的になって身幅が狭くなったというより、

身幅が狭くなって立膝ができなくなり、

正座が一般的になってきたと思うほうが

自然かなと思います。

 

でも不思議だなと思うのは機の変化です。

この対応ができたということですもんね。

このあたりはもう少し調べたいところです。

 

やがて反物幅は約36cmになるのですが、

現在は鯨尺で“しゃくいち”=一尺一寸=約42cm  という

幅もあります。基本、男物で対応ですが、

ユニセックスとして女性用でもOKですというものも多い。

細身・小柄な女性は、重くて、着にくいので、

よっぽど気に入った柄でなければ、

“しゃくいち”の仕立てはあまりお勧めしません。

 

それに、一尺一寸のユニセックスといえば、

大体、木綿、麻、綿麻で、夏物対応の生地が多い。

夏にそんなに、「縫い代」まで着たら(笑)

暑くてしょうがない、と思います。

 

ということで、今日も長々とでしたが、

こういう服飾史的なことを語らせると、

結構、止まらないくらい語っちゃいます(笑)。

 

そして今日の最後。

「小袖」は袂が舟形や長刀になっていますよね。

袖が「小さめ(短め)」だから小袖ではありません。

 

装束の「広袖」に対しての「小袖」なのです。

つまり、広袖は袖口全開、縫われていません。

それに対して、小袖は袖口を残して縫われています。

なので、襦袢は「広袖」となり、一般的なきものは振袖も含めて、

「小袖」になります。

 

 

 

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2017.12.20 Wednesday 22:14comments(0)↑ページの先頭へ

「月刊アレコレ」の表紙、コーディネートコレクション

押し迫って参りました。

お正月に向けた、

ちょっとおめかし系きもののための帯結び、

懇切丁寧、徹底解説の保存版・二重太鼓の特集、

お陰様でとっても人気です。

 

 

 

 

さて、年末は各種イベントや忘年会が多いと思います。

それは、やはり、きもの!です。

 

ここ数年、カジュアルきものにおける

年代の縛りが本当になくなってきました。

 

色———いいじゃない、40代でピンク着たって、

50代で赤を着たって。

デザイン———いいじゃない、めちゃハデハデでも、アンティークでも。

……と、月刊アレコレは考えます。

だって、ファッションですもん、

人に迷惑をかけない程度の暴走(笑)なら、自由でいいですよね。

 

「迷惑」というのは……、各自で判断してください(笑)。

 

月刊アレコレのcoverが現在の画像に変わったのは、昨年の9月。

以来、1年ちょっと、季節に合わせたコーディネートが

coverを飾っています。

 

おしゃれをしたい12月、年末年始。

コーディネートの参考に。

月刊アレコレのcover collection

解説とともに並べてみました。

特に「赤」の帯締の使い方、参考になさってくださいね。

 

 

135_webcover.jpg

 

↑表紙にはあまり見えませんが、きものは、ホタル絞りが飛ぶ紬縮緬。

最近あまりみなくなった素材ですが、

柔らかものですが紬風の節が立ち、

着付けやすい小紋です。帯は、染めの袋帯。

帯揚は縮緬の鉄紺。とくると、帯締めも

シックに、もしくは道明あたりの唐組を合わせたく

なるところですが、

 

ここは月刊アレコレ的に「赤」です!

それもこっくりした。

 

このコーディネートは皆さん、

「目からウロコ」とおっしゃる方が多かったコーデです。

ここで、「赤」か!?と。

でもこの一筋が、このコーディネートを非凡な印象にしたと思います。

ウレシイことに、これ以降、月刊アレコレの赤を参考にしたという

コーディネートをネット上や実際にもよく拝見しましたヨ。(^^)

 

136_Webcover.jpg

 

 

↑こちらはVol.136

無地の紬ですが、ボーダーで糸の濃淡が表されています。

帯はアンティークのふくれ織り。

クリスマスを意識したコーディネートです。

クリスマスらしいモチーフは何一つありませんが、

赤を重ねることでイメージを寄せました。

 

実はきものは編集人が二十代で初めて自分で誂えたもの。

染め替えをしようと思うつつ、初めての一枚に思い入れがあり、

このままで取ってあり、こうして時々、撮影に活躍してくれています。

ポイントになる帯留は、クリップタイプのイヤリング。

外出時は落下しないよう、シリコンの輪ゴムを通しておきます。

 

 

137_Webcover.jpg

 

 

 

↑こちらは完全にお正月をイメージしたコーディネートです。

きものはいまもうなくなった(さみしい)更甚さんの

鬼シボの縮緬の更紗。ものすごく多くの型を使っています。

帯は西陣のお正月モチーフ。

凧、門松、サイコロ、大入り袋などが織りだされています。

帯揚は更紗のくどさを相殺して活かすために

潔くスッキリした白。そして帯締は赤。

 

帯の柄だけでなく、白と赤を使うことで一層のお正月感を表現。

箪笥に眠るきものも、コーディネートでいか様にも

イメージを作ることができますね。

 

138_Webcover.jpg

 

 

↑こちらは無地紬に、型染めの牡丹更紗の九寸名古屋帯。

無地に更紗の帯というだけで、テッパンです。

それだけに失敗はないものの、平凡になりがちです。

 

意識したのは、「ちょいかわ(かわいい)」です。

そのキーが薄ピンクの三分紐。

これが渋系、無難系の冠組などだったら?

意外と普通になるんです(笑)。

 

帯が主役なので帯揚はきものの色を踏襲した無地縮緬ですが、

くっきりした濃いめを選ぶことで、

きものも帯も引き立っていると思います。

 

 

148_ウェブ表紙.jpg

 

 

 

↑こちらは、「民芸POP」のテーマが人気だった前号のcover

民芸調な紬をどう今っぽく着こなすかという課題に、

月刊アレコレが提案したのが! 「民芸+POP」でした。


元気な色、モチーフを組み合わせることで、

民芸調がかわいくなりました。

こちらの具体的なコーディネートのノウハウは

本誌で御覧くださいね。

 

(以上コーディネート/すべて月刊アレコレ編集人みやざ)

 

 

 

 

月刊アレコレはコンパクトな冊子タイプの本ですが、

表紙も含めて、きもののいまの情報がギュッと詰まっています。

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2017.12.16 Saturday 16:46comments(0)↑ページの先頭へ

「センスの7割は知識で作れる」というカラー講座とは?

「センスの7割は知識で作れる」

 

このフレーズは、月刊アレコレの連載、

「きもの色彩講座」のタイトルになっているフレーズです。

 

 

 

 

「センスの7割は知識で作れる」
――この言葉の意味をちょっと

お話したいと思います。

 

センスは、「生まれ持ったもの」と、

考える方が多いと思います。

 

確かに、人それぞれ、

持って生まれたものはあります。

 

音楽、スポーツ、ダンス、芸術、芝居……。

しかし、よく言われるように、

持って生まれたものだけで

その世界のtopに立つことはできません。

 

その、「持って生まれた資質」を生かすために、

基本を学び、練習し、修練します。

ちょっとイチロー的な講釈になってしまいましたが(笑)。

 

■センスの要素はなにか

さて、話は“センス”に戻します。

センスって、何でしょう?

おしゃれなこと、カッコいい事、

それが行動や着こなし、ライフスタイルなどに

感じられることでしょうか。

 

ここでは特に多くの人が“センス”という

言葉を使って評価したり、褒めたりする、

着こなしに絞って話していきたいと思います。

 

「センスがいい着こなし」……

それでも、やっぱりざっくりしていますね。

ファッションのジャンルはたくさんあり、

それぞれ価値基準というものも多様です。

 

でも、でも、です。

かたちやスタイルが違えど、どのジャンルにも

共通する“センス”の要素なるものがあります。

 

なんだと思います?

 

それが「色」。

色使いが洒落ているとか、色合わせがうまいとか、

きれいな配色だとか、いいますよね。

「センスがいい」の根底には「色」があるのです。

 

 

 

そう、「色」はファッションのジャンルを超えた、

共通のおしゃれ(センス)要素なのです。

 

さらにいうと、「色」は、

ファッションに限らず、インテリア、建築、

プロダクトデザイン、ディスプレイ、店舗作り、商品企画にも、

ものすごく重要な要素です。

 

そう、そうなんです。

言いたいのは、 “センス”の種類はいろいろありますが、

「色」はどの分野においても通用する、

共有できる要素なのです。

 

そして「センスの7割は知識で作れる」の

フレーズに戻ります。

 

何を使って、「センスを作る」ことができるのか?

 

はい、もうおわかりだと思います。

 

「色」です。

 

「色」を使いこなせれば、

“センス”は付いてくるという意味です。

 

 

■色を使いこなすとは?

では、どうすれば、

色を使いこなせるようになるのか?

 

それが「色の知識」を学ぶことで、となるのです。

やっと、核心に迫ってきました(笑)。

 

「色(色彩)」は学問です。

決して“感覚”だけではありません。

学問のジャンルとしては、

物理学、生理学、心理学、社会学、美術と

多岐にわたりますが、

「配色」と「色のイメージ」を学ぶことで、

個人の好みを超えた色使いが

できるようになります。

 

ここ大事なので、繰り返します。

 

「個人の好みを超えた配色=色使い」

というものが存在します。

 

つまり、誰が見ても心地よく、

好感を持たれる配色です。

 

そしてそれは、

「意図して」つくることができるのです。

 

なぜなら、知識だからです。

そこに法則があるからです。

 

勉強すること自体が大変とか、

つまらないとかいう方は、ここでは論外です(笑)。

 

だって、もって生まれたもので、

身につけたいと思っても

自分ではどうにもならないと思っていたものが、

「知識」を学ぶことで自分のものになるのですよ。

 

それが「センスの7割は知識で作れる」という

フレーズの意味なのです。

 

ところで、この話をすると、

法則で作った配色なら、誰が作っても同じ、

個性のない配色になるのではないか――

という疑問が提示されます。

 

残りの3割が、それぞれが「持って生まれた」

好みや個性で、その人だけのもの。

いえ人によっては5割、8割の
持って生まれたものがあるかもしれません。
でも誰であっても、学ぶことで
よりブラッシュアップされることは確かです。

その3割に7割の知識を用いることで、

誰とも違う、そして知識のない人より

センスのいい、あなたの10割になるのです。

そう、この10割は、間違いなく、

誰でもない、その人だけの、

まさに“カラー”なのです。

 

言っている意味、わかりますよね。

冒頭にお話した、イチローチックな講釈、

 

「持って生まれた資質」を生かすために、

基本を学び、練習し、修練するという、ソレです。

 

学んでいる方がいちばん自覚があるのが、

「色域」が広がることです。

「色域」とは、一言でいえば、自分が使える色の範囲です。

ワードローブや持ち物が同じような色で

あふれていませんか?(笑)

これは好みが確立しているともいえますが、

偏っているとも、使える色が限られているとも言えます。

 

 

■KICCA(きものカラーコーディネーター協会)とは

KICCA(きものカラーコーディネーター協会)の、
「きものカラーコーディネーター講座」は

色彩総合プロデューサー能口祥子先生の

オリジナルメソッドで学ぶ、本格的なカラー講座です。

 

能口先生は、大阪工業大学のデザイン科や

専門学校の色彩講座で教えていますが、
パーソナルカラー講師、カラーセラピーとして

色彩心理診断もなさる方です。

またデパートのバイヤーや企画の経験があり、

単に学術的な理論だけではなく、

色彩理論を現場に落としこむ方法論を持っているところが

従来の色彩講座の講師とは決定的に違うところです。
現在も企業・店舗・ブランドの

色彩計画・VMD(ビジュアルチャンダイジング)や、

インテリアコディネトなどもなさっています。

 

その能口先生と、月刊アレコレの編集人・細野が

きものを、ファッションとして、仕事として、

もっと押し広げるために有効な知識とスキルが、

「色」、という点で一致を見て立ち上げたのが

「KICCAきものカラーコーディネーター講座」なのです。

 

「色」も「きもの」も、本格的に学べる内容でいながら、

きものだけにしか通用しない狭義な知識ではなく、

生活のあらゆるシーンで活かせる

本格的な色彩理論を取り入れています。

 

■KICCAのクラスについて

KICCA(きものカラーコーディネーター協会)は

初級・中級・上級各クラス 講師クラス 

そしてパーソナルカラークラスがあります。

中級クラスで、色彩検定2級程度の知識を学べます。

 

初級は色彩学の基本を徹底的に学びます。

手を使う演習と、課題の多さが特徴です。

はっきり言って、初級が一番きついと、

受講なさったかたはいいます。

でも、ここがスキルを身につける前の

“知識の体力つくり”にあたるのです。

 

 

 

中級にあがると実際に着物や小物を使った

コーディネートの実践が入ってきます。

与えられたテーマや理論を使ったコーディネートを

作っていきます。

それは「個人の好み」や「感覚」とはまったく違う土俵です。

中級で、皆さん、初級で学んだ意味がストンと入ってきたと

よくおっしゃいます。

そして目の前が晴れるように(笑)

「色域」が広がるのが、この中級。

 

良いコーディネートとは

ここで、もうひとつ、大事なことをいいます。

良いコーディネート(配色)とは、

「目的にあった」コーディネート(配色)なのです。

だから、個人の好みを超える必要があるのですね。

 

目的は、お客様のオーダーにあったものかもしれません。

生徒さんに相談されたきものかもしれません。

着ていく場所と格が大事な要素かもしれません。

箪笥に眠る昭和なきものを現代的に着るためかもしれません。

 

ね。目的により、ベストコーディネートは違うのです。

統計学から定義づけられたカラーイメージも駆使して

「目的にあった」コーディネートが作れ、

また、なぜそうなのか、きちんと理論もついてくるようになります。

 

そして中級以上を修了するとパーソナルカラークラスを

受講することができます。

 

■パーソナルカラーについて

色彩の基本を知らずに、パーソナルカラーを理解し、

活かすことはできません。

ゆえに、KICCAではパーソナルカラークラスの受講は

中級クラス以上の修了者となっています。

 

ほんとうに「色」を見極めることができて、

初めてパーソナルカラーの理論や

コンサルのスキルを身につけられるという、

真摯な考え方からです。

既存のパーソナルカラー講座より、

かなり体育会系な講座といえるでしょう。

 

だって、初級 → 中級→

パーソナルカラー ベーシック → パーソナルカラー アドバンス

 

パーソナルカラー アドバンスまで学んで
初めて人のカラーコンサルティングができます。

現在、パーソナルカラークラス1回目の受講者の
皆さんはアドバンスまできて、最後の試験に向けた、
レポートを出すために指定の被験者に
コンサルを行っている最中です。
泣きながら(笑)。

そして年初の最終試験では、協会が用意した被験者に
実践を行ってもらいます。
聞いただけで、汗がでて痩せそうですよね(笑)。
でも、これが、KICCA
(きものカラーコーディネーター協会)なのです。

 

 

上級クラスまで修了し、認定試験に合格すると、

「カラーコーチ」の肩書が付与され、

KICCAのワークショップを開催することができます。

また、講師の認定を受けると、

初級をご自分で教えることができます。

 

 

 

現在、すでにカラーコーチや講師も誕生しています。

個人でWSを開催したり、

KICCAの補講や、代講で活躍したりしています。

 

 

そして、なにより、受講なさったご本人が

とても素敵な着こなし、着姿になっていきます。

これだけでも、受講する価値は十分あると、

おっしゃっていただいています(笑)。

でも、もちろん、それだけじゃありませんよ。

 

 

登録商標「きものカラーコーディネーター」

「きものカラーコーディネーター」は

KICCA(きものカラーコーディネーター協会)の登録商標です。

 

重要なポイントです。

「きものカラーコーディネーター」という肩書や言葉は、

KICCAの認定者以外は使用することができません。

 

 

講座を受講なさる方は、多様です

きものが好き。

お下がりや箪笥に眠るきものを活かしたい。

もっと、センス良く着こなしたい。

 

仕事でコーディネートのアドバイスを

なんとなくではなく、きちんと理論をもって提供したい。

きものの別注や、店舗のディスプレイや、

商品企画に活かしたい。

そんな方たちに受講いただいています。

 

 

 

 

業界初の、カラー講座、

KICCA(きものカラーコーディネーター協会)主催の

「きものカラーコーディネーター講座」。

「きものカラーコーディネーター」を目指して、

学んでみませんか。

 

まずは、本講座のメソッドや

考え方を知ることができる、

体験講座から受けてみて下さい。

申し込み・詳細はこちらから。

きものを着る人を応援する、

きものを着る人が作る雑誌、

月刊アレコレは書店では売っていません。

送料無料の年間購読はこちらから。

毎月コンパクトな冊子がポストに届きます。

サイズはコンパクトですが、

毎月、丁寧に撮影・取材して

写真も記事も、撮り下ろし、書き下ろしです。

 

きくちいまさんの巻頭イラストエッセイ「きものの引きだし」と、
笹島寿美先生の「心地よくも切れがいい きもの学」、

2大エッセイが人気です。

2017.12.11 Monday 17:40comments(0)↑ページの先頭へ

月刊アレコレ最新号 写真80枚超で徹底解説「二重太鼓の結び方」

月刊アレコレVol149 本日発行です。

 

 

 

今号の特集は、袋帯・二重太鼓の結び方。

 

袋帯の結び方? え? なんか…ふつー??

とーんでもありません!

 

80枚超えの写真で(!)

徹底解説した「袋帯の結び方」

超決定版の保存版です!

 

しかも、ただ手順を並べただけではありません。

 

■工程を大まかに7つのステップに分けて、

 事前に流れを把握。

 

■実際の手順も、そのステップごとに分けて掲載。

 

■かつ、その手順で大事なポイントは「虎の巻」で、

 さらに別な画像を使って解説。

 

わかりやすっ!(笑)←自画自賛

 

この編集方法は、多分、今後の着付け本にも

利用されるだろうなと思っています(笑)。

 

あ、それとですね、

今回の結び方が唯一無二の正解とか、

正しいやり方とはいいません。

流派や講師により、方法は様々ですから。

 

今回は、美しい着付けで定評がある、

山本かおる先生監修の方法でお伝えしています。

そして月刊アレコレならではの特長として

着付けオタク(笑)の編集人が、

皆さんに代わって、

参考にする側の目線で徹底的に

工程を追って完成させた手順です。

 

 

 

私は編集者やデザイナーさんたち、

クリエイター系の友人に着付けを教えているのですが、

先日、名古屋帯を終えて

初の二重太鼓をこの手順で教えました。

 

1回目できちんと帯枕が乗っかり、

一応のかたちになりました。すばらしい(笑)。

ちゃんと検証しています(笑)。

 

もちろん、直接教えているという点では

大きな違いがありますが、

教え方はこの手順通りです。

(※通常の着付け教室としては教えていません)

 

 

一般の「本」で紹介している結び方は、

編集上の考慮や制限があり、

使えるページや写真の枚数に限りがあります。

 

ゆえに、

「AからBに移る、この間の手順がみたいのよー」とか、

「この時の位置が知りたいのよー」とか

「いつ、どこでこの手元の向きが変わったの?」とか

 

痒いところに手が届く解説で、

ひとつひとつ検証していきました。

 

新春のおめかしきものや、

春先の行事にむけて

活用いただきたいとの意図で特集した

月刊アレコレ初の「二重太鼓」の結び方。

保存版としてご活用下さい。

 

帯結びの号は足が早いので、

この号からの早めの年間購読をお勧めします。

2017.12.05 Tuesday 15:23comments(0)↑ページの先頭へ

仕立てと悉皆の妙を識る「きものの未来塾オープン講座」

2月9日(土)
きものの未来塾が主催する、
一般のかたを対象とした、「仕立てと悉皆の妙(みょう)を識る」
「オープン講座」が開催されます。
先に言っておきますと、

かなり高度な(難しいという意味ではなく)知識と情報を

お伝えする講座です。

 

 

 

具体的には、
きものユーザーが抱える「仕立て、悉皆」についての

現実の問題を明確にし、

「仕立て、悉皆」についてどのような点に留意して相談、

オーダーしたらよいのかを学びます。
例えば「洗い張り、丸洗い、生き洗い、流水洗い、しみ抜き、など

様々な悉皆技法の違い」「すっきりと体に合った寸法の決め方」等々。

 

 

講師は気仙沼 たかはしきもの工房の高橋和江さんと、仕立師のツキヒコさん。
ご存知のかたも多いと思いますが、

高橋和江さんは満点スリップで知られる
肌着メーカーの代表ですが、元々は悉皆業が専門。
著書『大人気の悉皆屋さんが教える!着物まわりのお手入れ本』も
大人気です。


仕立師のツキヒコさんは未来塾で
講師として呉服屋さんに寸法について教えています。

 

 

 


もともときものの未来塾は
呉服屋さんの勉強会として発足し、
現在も行われています。


今回はこの未来塾の講座を

一般のかたに向けた「オープン講座」として開催します。

 


きものを着始めると、
とにかく数が欲しい、コーディネートが気になる、
という時期があります。


しかし、その次の段階で気になるのが、
寸法(仕立て)、お手入れです。
着るのをちょっと躊躇する家の箪笥に眠る昭和なきもの。
安価で入手したリサイクルきもの、
柄は気に入っているけれど、寸法があわず着にくい。
誂えたマイサイズであるはずなのにフイット感がない。
さらには、呉服屋さんによって、
「私の寸法って違うの!?」という疑問……等々。

 

きものは理屈で着るものではありません。
自分が楽しんで着ることが第一です。
しかし、着れば着るほど、否応なしに
「きものの理屈」が自然にわかってきます。
理屈がわかるからこその「疑問」も発生してきます。


きものは1枚の布から出来ていることはご存知の通り。
その布を直線で裁って、きものを仕立てるために特化した
和裁という技術を用います。
和裁は、きものの再生を前提とした技術です。


私たちは和裁職人ではないので、
(中には自分で仕立てる方もいるかもしれませんが)
仕立て方そのものを学ぶ必要はありません。


しかし、その“システム”を識ることで、
持っているきものを活かし、再生し、
着やすいきものに近づけることができます。
着やすいきものに近づけると言うのは、
「寸法の妙」を識り、「良い仕立て、そうでない仕立て」の
違いを識ることです。


そこが先程話に出た、“きものの理屈”になります。
理屈を識ることは、きもの生活を豊かにするだけでなく、
仕立てや悉皆に出す時に、同じ予算を最大限に
有効活用することができるということです。

 

「おまかせ」では、ホントの意味での

マイサイズに出会うことはできません。


こんな講座を単発で受けられる機会は
そうそうないと思います。
私・編集人みやざも未来塾スタッフとして参加します。

皆さまもぜひ、ご参加ください!

 

受講料10,000円(税込み)
お申込み・お問い合わせは「きものの未来協議会」のHPから

 

 

2017.12.04 Monday 12:44comments(0)↑ページの先頭へ

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