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きもの情報誌『月刊アレコレ』編集長のきものと締め切りの日々。

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「洋服のように着物を着る」の中身と意味を考える。

とあるブログを読んで思ったこと。

きものを「洋服と同じように、もっと気軽に着たい」

ということではあるのですが、

この、「気軽」についてちょっと考えました。

 

私が「洋服と同じようにきものを」というのは、

洋服のジャンルの中にきものを

インクルーズさせるという意味ではなく、

違うジャンルで着るものとして

並列させる、ということです。

 

「洋服に近い感覚」という言い方はしますし、

いまや完全に定着・確立している

「綿麻きもの」というジャンルは

私こと、月刊アレコレ編集人が提案したのものが、

59キモノや他ブランドでの製作につながっています。

それは、洋服に近いデイリー感覚の

きものがほしかったから。

 

 

しかし、それでも、それでもです。

誤解を恐れずにいうとーー、

靴を合わせようが、セーターをインしようが、

綿麻だろうが化繊だろうが、

きものは洋服とは違うと考えます。

 

例えば、靴。

機能性第一と考えます。

が、履きやすさや丈夫さとは別な、

フォルムの美しさや独自性を追求する靴もあります。

 

アスリートが履くシューズと、

パーティドレスに合わせる靴は、

靴で有りながらジャンルが違うということです。

 

こちらは、靴のメーカー、ユナイテッドヌードが発表した新モデル。

もう見た目、靴ではありません。

靴という概念をすごい飛距離で

遠くへぶっ飛ばしています(笑)。

これがスポーツシューズと同じジャンルとは、

考えないと思います。

(ユナイテッドヌード自体は

スポーティなタイプも製作しています)

 

 

ファションサイトisutaより

 

そういいながら、ファッションに寄ってくる

スポーツシューズもあります。

それはメーカー自体のブランド性が高いことや、

機能性の一部をファッション性に変えていることもあります。

最たるブランドがNIKE

ハイブランドがスポーティアイテムを製作する

逆パターンもあります。

 

ある意味、綿麻きものや、

洗濯機にポイッとできる化繊きもの、

洋ミックススタイルは、

そんな中間の立ち位置かもしれません。

 

……というと、

「そもそも、洋服だとかきものだとか、そんなの関係ない」

「分ける考え方が古くさい」

「着たいものを好きに合わせているだけ」

という人もいると思います。

 

もちろん、そういう考え方もあるでしょうし、

まったく否定はしません。

 

同様に、私は「洋服」と「きもの」は、

別物というより、同じものでないと

考えて着ているだけなので。

 

なぜなら、私はシンプルに「きもの」をたのしみたいから。

「たのしむきもの」を提案したいからです。

「洋服」をたのしむときは、洋服の楽しみ方を取り入れます。

 

考え方の違いと言えば、

ほんとにそれだけのことなのですが

「洋服のようにきものを」という、

その中身が、人によって違うこと。

そして、月刊アレコレの基本は、

きものと洋服は同じではないと考えることを

お伝えしたかったのです。

 

「ワードローブとして気軽に」

「洋服のような感覚で着る」

「洋服を選ぶようにきものを選ぶ」

「(洋服のように)かんたんにラクに着る」

 

という言い方を編集人もよくします。

しかし、それは洋服に同化させる

ということではありません。

 

洗えるものが欲しいとか、

安価なものが欲しいとかいいますが、

伝統的な、きものらしいきものはまた別腹で(笑)、

大好きだし、残ってほしいし、存在すべきだと思います。

 

 

 

まるで、子供が駄々をこねて

「おばあちゃん家の子供になりたいー」と言ったあとに

「ううん、でもやっぱりパパやママがいる

このお家がいちばん好きー(泣)」

 

……みたいな(笑)展開になっていますけど。

はい、おばあちゃん家も、このお家も、大好きな子供です。

(どういうオチ?(笑)

 

ところで、NIKEの話題を出しました。

アパレルジャンルになりますが、

NIKEのブランド価値は6年続けてトップです。

 

英国のブランドファイナンスが、

アパレル企のブランド力を数化したランキング

「ブランドファイナンス Apparel 50 2020」での発表です

 

1位 ナイキ(1位/←)347億9,200万ドル
2位 グッチ(5位/↑)176億3,000万ドル
3位 アディダス(3位/←)164億8,100万ドル
4位 ルイ・ヴィトン(7位/↑)164億7,900万ドル
5位 カルティエ(6位/↑)150億1,500万ドル
6位 ザラ(2位/↓)145億8,200万ドル
7位 H&M(4位/↓)138億6,000万ドル
8位 シャネル(初)137億500万ドル
9位 ユニクロ(8位/↓)128億7,800万ドル
10位 エルメス(9位/↓)119億900万ドル

 

スポーツイメージのブランドでありながら、

VUITTONHERMESなど、すべての「ブランド」と

対峙しても圧倒的な価値を誇っています。

因みにユニクロは9位。

 

さて、きもののNIKEは、現れるのだろうか。

 

しかし、結局のところ、

NIKEのシューズと、ジミーチュウや銀座かねまつなど

つまり、スポーツシューズとパンプス。

多くの人は、両方持っていると思います。

 

今回、大事なところは、ここ。

「タイプが別だから、両方」です。

 

 

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2020.04.17 Friday 17:32|-|↑ページの先頭へ

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