現在地はトップ>編集長ブログです。

編集長ブログ

きもの情報誌『月刊アレコレ』編集長のきものと締め切りの日々。

<< 浴衣(ゆかた)と着物の洗い方(3) | main | きもののルールはひとつじゃないー月刊アレコレvol.134発行です。 >>

vol.133特集「きもののルール(1)」ー正解はひとつじゃない

告知が大変遅くなりました!

創刊11年目。月刊アレコレvol.133、発行しました。

年間講読、絶賛オススメ中です!(笑)

 

 

さて、今号の特集は、

今年に入ってから皆さんから

よく問い合わせがあったり、聞かれたりした

「きもののルール」(的なこと)です。

 

まずは、やっぱりの「フォーマル」から。

 

ルールの特集というと、

皆さん、待ってましたとばかり、

 「知りたかったの」

 「何を着ればいいの?」

 「これはNG?」

という言葉が続くのですが……

 

IMG_8492 のコピー.JPG

 

今回の前後編の特集は

ルールの特集でも、ちょっと違うのです。

本特集でワタクシみやざこと、

編集人記名の特集の主旨があります。

こちらを読んでいただけますか。

 

=================

 

“ルール”は永遠か? (編集部 細野美也子)

 きものを着る上でハードルの一つとされる、ルールやしきたり。“ルール”という言い方をしますが、実際のところ、それは“慣習”的なものです。慣習とは「ある社会で歴史的に成立・発達し、一般に認められている、伝統的な行動様式。ある社会一般に通ずるならわし」と説明されています。「結局は不文律の社会的ルールではないか」、と言われる向きもあるかもしれません。ただ慣習は、大きなスパンのなかで実生活や社会的背景に歩をそろえて、“自然”に変化していく部分があります(商業的な意図があったとしても)。

 何が言いたいかというと、いま私たちがきものルールと考えるものは、“絶対”ではないということです。いえ、だから無視していいと言っているのではありません。その時代で共有する価値観や美意識、またそれを良しとする精神性も含めて、ルールに添う美しさは普遍的なものです。後世には不自然と見えるものであっても、その時代の中で共有された特徴的な様式や美意識は、古今東西存在します。つまり、「絶対ではないけれど“ある時代に運用されるルール”」です。

 実際、現在でも袷・単衣の更衣や式服として着用する種類の弛緩化、紋など格の取り扱いも“面取り”されて丸くなってきています。しかし、自分の立場や地域性でその運用は一律ではありません。だからこそ、着るもので着る人の気持ちを表すことができるのです。フォーマルであってもカジュアルであっても。ゆえに「正解」を一つ求めるのはムリがあるということを認識してほしいのです。現実に所持しているきものの種類や枚数が、圧倒的に少なくなってきているということもあります。今回の特集の意図は、いま、きものを着ている人たちがどういう“ルールの運用”をし、どう考えているかを広く知ることで、自分のルールの置き所を見つけるということです。

 

======================

 

つまり、基本には触れますが、

「これがいまどきの、ルールです!」と

声高にお伝えする特集ではありません。

 

現実の話をします。

このブログでも取り上げた、

今年年頭NHKの「朝イチ」のきもの特集。

一応、NHK側の発信として入卒は

「色無地が正解」→ (NHKが考える)一般的なルール

「訪問着はNGなの!?」 → 色無地持っていない・訪問着で出席したい

 

そのズレは明らかでした。

つまりはこういうことなのです。

しかも、このときは、紋の有る無しについては

触れずに単に「色無地」でした。

これはわかるのです。

ここ鬼門(鬼紋?ww)の紋に触れると、

収集がつかなくなるからでしょうね。

 

 

 

NHKの「色無地が正解」はひとつの見解、

局側が考える「ルール」だったかもしれませんが、

実際に入卒に出席する親たちの立場では、

「自分に落とし込めない」ルールだと

思った人が多かったということです。

 

どちらが間違っているとか、

正しいとか言うことはないと思います。

ただ、後者が(訪問着派)が

故実になりつつあるということで、

この10〜20年が移行期といえるでしょうか。

一例ですが。

 

ということで、

ちょっと前振りが長くなりましたが、

今回の特集も、

きもののを着る人たちの声からうまれた、特集です。

 

月刊アレコレは毎月5日発行。

本屋ではご購入できません。

お申し込みは こちらからポチッとどうぞ。
年間購読(税込み 送料無料)で毎月お届けします。

2016.08.09 Tuesday 16:10comments(0)↑ページの先頭へ

コメント

コメントする








  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

CATEGORIES

RECENT COMMENT

PROFILE

OTHERS