取材記ブログ

現在地はトップ>取材記ブログです。

取材記ブログ

きもの情報誌『月刊アレコレ』編集長のきものと締め切りの日々。

1ページ/全90ページ >>

次号アレコレは「裏技特集」!

次号Vol.79の特集は、読者の皆さんにご協力いただいて集めた裏技・小技・知恵袋。

その中で、仮紐系・帯結びの裏技三種が超お勧め!

 

これはアンティークの橘の柄の絞りの名古屋。大胆なショッキングピンクに近い赤紫ですが、帯に関する限り「ハデ色」「ハデ柄」は年代とあまり関係なしです。むしろジミ着物にハデ帯のほうがコーデが決まりやすく、またおしゃれに見えます。

      裏技コーデ


で、肝心のテーマに移ると―― まずはこの帯揚。きれいに整っているでしょ?

帯揚の処理で結構初心者、中級者の差が出るものです。

帯揚の処理っていろんな方法がありますが、意外とうまくいかない。

経験的に言うと、帯揚の処理っていちばん最後になるじゃないですか?

そうすると出かける時間が迫っている中で、「いかーーん! 遅れる!」と言って、ぐさっと押しこんでしまう……てなことに、アナタ、覚えがありませんか?ww

そう帯揚の処理のコツの第一は、まず丁寧に、ということ。

その丁寧にする時間が最後はなかったり、まどろっこしかったりする訳です。

(て、アタシだけすか?ww)

 

しかーーし! この「独断 裏技大賞」とさせていただいた帯揚の処理。

目からウロコです! 次号月刊アレコレでチェック、必至!です。


      裏技コーデ


それと、仮紐系技の一つですが、

この帯はアンティークにありがちなクッタリ帯。
昔の人は毎日締める帯に芯は入れなかったり、ヤワヤワだったりするんですよね。

ちょっと扱いにくい。お太鼓のかたちもちょっとぼんやりしたりします。


で、これ。お太鼓の下のラインがきれいに腰について浮いていないでしょ?

これも超お手軽な裏技グッズを使っています。

 

ところで。

『月刊アレコレ』の撮影は、スタイリストさんや着付さんにお願いすることもありますが、
編集人みやざがすることも多い。

この写真の着付けとスタイリングもみやざですが、こういう時って、ほんとタノシイ。

いっとき今自分が締切り地獄の真っ最中だということを忘れて没頭してしまいます。
てか心理学的に逃避行動の一環と見ています(爆)。独り妄想の世界へ突入。

 

このコはちょっとレトロ系のスタイリング。
着物は誂えた現代物ですが、変わり市松でジミ色だけどちょっと個性的。
そこにショッキングピーーーンク!に近いww 色目の絞り帯。

半衿は池田重子さんが30年くらい前に初めてオリジナルで製作した刺繍半衿。

着付けもちょっとポイント。すみません、止まらなくなったので語らせてください^^;

(すでに妄想ワールドww)

舞妓さんとか、夢二の絵の女性もそうですが、首から下がすぐ肩ですか? ってくらいの華奢な印象がありますよね。

で、そんなイメージを作りたくってこれは衿幅をかなり広く出しています。
そうすると身幅の部分が狭くなって、すぐ肩、みたいな印象になります。

ただ、その身幅の処理は必要です。細い人はもともと肩幅もそんなにないと思うので
あえて使う技でもありませんが、逆に小さめのきものや、裄が短めのときは衿幅を出すことで多少、対処できます。そして、華奢に見えるという(笑)。

 

きものは大柄の人は難しいと思っている人がいますが、決してそんなことはありませんよ。

むしろ、半衿をたっぷり出しても、衿幅を広く出しても全体のバランスがとりやすいと思います。
注意することは胸が大きい場合。あまり半衿をたっぷり出すと正直、暑苦しい感じになるので、そういうときは逆に細めの半衿がすっきりみえます。

 

あ〜、語った、語った。お腹いっぱいにはちょっと物足りないけど(爆)、解散します(笑)

あ、もひとつ! 肝心なことです!
本ブログで紹介した「実験 正絹襦袢をお家洗い」のその後。
袷の襦袢もあると言いました。この洗濯も裏技ならぬ、荒業で掲載しています。
で、ブログではまだ紹介していなかったその後のしみしみの袷襦袢↓。
感涙モノの結果です。さ、どうなったか。こちらも本誌で見てくださいね。^^

次号『月刊アレコレ』Vol.79 2/5発行です。お申込みはこちらから。

 
  

 

2012.01.27 Friday 06:17comments(0)↑ページの先頭へ

アレコレ自学自習塾、3期終了です。

      

異業種から家業を継いだ若い呉服屋さんや、

きものを仕事にしている方のための勉強会、アレコレ自学自習塾

売り方を学ぶというより、きものと、きものを着る人のことを知るために勉強する塾です。

だから、きものの知識はもちろん、呉服屋としてのたしなみ、

着る人に提案できる別注やオリジナル発注までできるような、

もの作りの実践を毎回取り入れています。

 

そしてもう一つの特長は、アレコレを間に、塾生、講師の皆さんとのネットワークを構築することで、

知恵や知識やもの作りが共有できるつながりを継続できる、していること。

 

実際、1期から3期まで、それぞれの参加回を超えて塾生同士や講師の方々と、

機会があれば集まり、情報交換し、ときに食事をともにしながら

悩みや疑問もオープンに話し、助けあうような絆を持つ塾です。

アレコレ自学自習塾4期塾生受付中です。
開講は3月(〜6月)です。詳細は後ほどアップします。
日程などお問い合わせは inafo@arecole.com まで。

    


その3期の最終回は、『月刊アレコレ』のきものびと十人十彩でも取材した、

気仙沼たかはしの女将、高橋和江さんを講師に招いての講義でした。

3.11に遭遇、被災した店の立て直し、その中であらためて感じたきもののチカラ。

 

なぜ、家も何も流されて避難所にいるのに、きものや被災してきものの手入れを求めるのか―。

 

多分、その人達も普段は箪笥に眠っているきものを気にも止めない人が多かったと思います。

でもギリギリのところで真っ先に取り出した箪笥の中の汚れたきもの。

そこから感じ取った「きものが持つチカラ」を語っていただきました。

 

いつもお話を聞く度に泣いてしまうみやざです(笑)


     

そして。

1月、新年開けてから初めての打ち合わせや、自学自習塾、

または塾の最終回の修了式のときは、黒羽織を着ます。

ジミ〜〜〜な紫の色無地の反物を染め変えて誂えた長羽織です。

    

 

ちょっと「おめかし普段着」でも着られるように、

家紋ではなく、薔薇の洒落紋を刺繍で入れてもらいました。

黒羽織、着る機会はもっとあるはずですよ。

2012.01.21 Saturday 22:50comments(0)↑ページの先頭へ

お家洗いをした縮緬襦袢、本日着用。



お尻がほつれて直しに出していた格子の紬が
やっと戻って来ました。

とゆーか、直しに出すのが遅すぎです。
袷の時期までに間に合えばと・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・年末まで放置。(ーー;

この紬は温かいので、冬の普段着では
重宝な一枚です。

格子は苦手なヒトもいますが、
元気が出る感じがして好きです。
チェックって、元気っぽい感じ、するでしょ。

今日はきものびと十人十彩の取材。
撫松庵の羽織コート(身八つが開いていない)  

羽織紐はすたぢおμさん。帯は木綿名古屋。





 そして左の画像。
 恥ずかしげもなく今日の襦袢です(笑)。

 前のブログで紹介した
 「実験・正絹襦袢をお家洗い」で洗った、
 あの、縮みがっつりの縮緬襦袢です。

 さっぱりと着られるから、洗って正解です。

 だってあのままじゃ、
 絶対着られなかったから。 
 あとの襦袢も、着られそうです。
 
 あ、ひとつ、ちょっとおもしろい襦袢が
 あって、それは元の持ち主のプロファイリング
    ができそうなサイズや作りですww

 後ほど紹介します。

2012.01.13 Friday 20:01comments(2)↑ページの先頭へ

きもののチカラ――気仙沼のうれしい成人式。

         

昨日、今日と成人式。

昨日は諸々所用であちこちを回る合間に東京キモノジャックへも足を運んだ。

天気が良く、風もない暖かな1日。

東京タワーをスタートしたジャックは最後は芝大門の増上寺。

みやざは増上寺でちらと参加。まだ初詣客が並んでいます。
そういえば最近増上寺はパワースポットとしても有名なんだっけ。

     

そのジャックの中に、自分でふくら雀を(前結びで)結んだという
振袖のお嬢さんも2人参加していた。かわええな〜ww

 

成人式の思い出は人それぞれだと思う。

これまでの取材でよく聞くのは、当時は振袖や成人式なんてまったく興味がなく、
「振袖を着なかった」こと、
あるいは「(成人式や振袖選びを)大事にしなかったこと」を後悔する声。

すでに二十歳から倍以上の年月が経っている人が多く(笑)、さすがに叶えにくい夢である。

いまこうして振袖を楽しんでいる二十歳を見ると、
大昔の後悔組二十歳(笑)=オバサンはウレシクなってしまうのでありますよ^^

 

新成人の人数が過去最小というニュースには「今年もか」と、
ため息が出るけれど日本全国、いろんな成人式のドラマが繰り広げられていることと思う。

 

特に、昨年は震災があったから東北はウレシイばかりの成人式ではないだろうと思う。

生きていれば成人式。或いは亡くなった親に見せたかった成人式。

 

まだ癒えない傷を袂に忍ばせて参加している二十歳や家族も多いことと思う……。

その中で、被災した当事者でもある、気仙沼たかはしの女将、高橋和江さんのブログが、希望を与えてくれる。

彼女を『月刊アレコレ』Vol.73の「きものびと十人十彩」で取材したときも、
彼女の、そして東北の強さと、きもののチカラを物語る数々のエピソードに胸を打たれたけれど。

 

震災をくぐり受けた母の振袖をまとって迎えた成人式。

黄ばんだ 白地に色をかけて準備していた、成人式用の振袖。
店であずかっていた振袖は震災で汚れてしまったけど、
でもその家に置いていたら、それは家と共に流されてなかったはずの振袖。
高橋さんはなんとか着せてあげたくて、懸命に手入れをして、振袖は復活。
絞りは痩せてしまったかもしれないけど、二十歳のお嬢さんの溢れる笑顔が
それを何倍も補うように美しく、可愛らしい。

東北の、そして日本全国の二十歳の皆さん、おめでとうございます。

また時期、春はめぐってきます。



『月刊アレコレ』の「きものびと十人十彩」は、編集人みやざが出会った、
きものや日本を愛する人々を、いろんな角度からフォーカスした連載。
取材記事を見た他誌の記者、編集者の方から逆に「紹介してください」との問い合わせもちょくちょくあります。中にはそのつながりで本が1冊でき、みやざが和小物のスタイリストとして参加した企画も。(こちらは春に上梓予定)
高橋さんの記事を読んで感動したという出版社の編集さんからも紹介してほしいと連絡をいただき、今度『いきいき』でも高橋さんの取材記事が掲載予定です。
元になった『月刊アレコレ』の気仙沼たかはしの高橋和江さんの記事もぜひ読んでください。

『月刊アレコレ』は創刊8年目に入りました。
書店売りはしておりません。

お申込みはこちらから。

 

2012.01.09 Monday 07:06comments(2)↑ページの先頭へ

「実験・正絹襦袢お家洗い」のまとめ (または はじめに)

 

さて、最後の最後に今回の「正絹襦袢お家洗い」をまとめてみます。

 

コレを読んでくださった皆さんは、やはり、襦袢を自分で洗えたら……と思ってご覧になっていると思います。なので、この最後のまとめも(または、はじめに)必ず読んでいただきたい。

 

それと普段から行なっているやり方、手順というわけではありません。

なのでタイトルに「実験」をつけました。

 

結論として正絹襦袢はお家洗いができるか――できるとも、できないとも言えません。

やっぱり襦袢の種類や状態、また洗う人の知識や経験などの違いを考慮すると、一括りにはできません。

 

はっきりしない、逃げみたいな結論で申し訳ないのですが、今回のトライは、あくまで実験です。

個人的には、モノによってはできるかも、というのが今回の実験からの感想です。

ただ、まだ推奨まではいきません。繰り返して経験を積み、ノウハウが確立されればできるかもしれませんが。
実は以前も決行しているのです、ワタシ。帯までーー; でもまだまだ推奨なんてできるレベルではないです〜)

それと、袷の襦袢はまだ乾いていないので、まだ完全に実験終了というわけではありません。
こちら追記でご報告していきます。下記コメントでもいただいた「絹の艶」問題もありますので、諸々チェックを重ねますね。

 

「正絹襦袢お家洗いー1」でもお伝えしているとおり、いただきものの古い襦袢。手入れにコストをかけられるアイテムではなかったことから、実験という意味合いもあり、縮緬なども一気に試してみました。

普段からこの手順で「正絹襦袢お家洗い」をしているわけではありません。でも誂えた縮緬襦袢を誰かが洗うというなら、私、多分とめます。

でも、きもの歴が長く、素材の特徴も十分わかっている人が、古いものだから試してみると言えば、とめません。

 

で、初めての場合、以下の条件で自己責任で行うならOkだと思います。

1)何か想定外の事象や事故が起きても諦められるアイテム。

2)実験・経験的にトライしてみようという動機。

3)ある程度のきもの歴と、着用頻度の実績があり、きもの周りの知識がある。

 

以下の場合はNGです。

1)上記1)の反対。つまり何かあったら泣くような大切なアイテム。

2)高価なもの。

3)袷、縮緬など扱いが難しい生地、刺繍など特殊加工が施しているもの

 

最後にこの「実験・正絹襦袢お家洗い」に関する、ご意見や感想、アドバイスをTwitterFacebookやコメントでもいただいているので、まとめて紹介しておきます。
すごく参考になります!

そして着る人が作るきものの本、『月刊アレコレ』はまさに
こんな実験をする人・着る人が制作している本です(逆にとんでもないのかもww)
お申込みはこちらから。 

【某呉服店店主】

餅は餅屋に任せなよ・・・時間の無駄!
それよりも『お針』をしっかりネ!!! (→これはお針が超苦手なみやざへの苦言ww)


【じざいや店主】

正絹襦袢も仕立て前に水を通して洗える糸で仕立てる 自宅洗い仕立てもあります。でもどうしても艶はなくなりますねぇ。でも下着だし気持ちよく着るためには自宅で洗えるとうれしいですよね。(→知らなかった! 自宅洗い用仕立てがあるなんて!)


【満点スリップたか
はし女将】

確実に縮みますけど、問題はプレスです。プレスが良ければ、縮み幅は袖幅で1センチですかね〜。乾かさずにプレスするといいんですよ。乾いてしまったら生地が動きませんから。(→今回、それ痛感しました。プレス、大事です!)


【満点スリップたか
はし女将】

生地、固くなりませんでした?日光に当てると質感がさらに悪くなるので(色も焼けるし)やめたほうがいいです。それから最後にちょいとリンスすると洗剤がなんであっても風合いを保てます(^^) (→あ、そうですね。これも大事)


【着る人】

色落ちと破れに気を付ければ、結構大丈夫ですよね?!私、当たり前のように洗ってますが・・・(^^;; “ (→洗っている人、いるもんですww)


【着る人】

ブログ拝読しました。洗うと恐ろしく臭いが立つんですよね。 私は、酷く汚れてそうなのはナノックス、普段自分が着てるのはエマールです。以前オークションで入手した袷は 縮み上等凸(−_−)とばかりに漬けおき2回くらいして、それでも茶色の水が出ました。臭かったぁ!(→やっぱ、いるんですね、袷をトライする強者もww)


【着る人】

縮まないですか〜? 以前縮緬っぽい襦袢を洗ったら幅が縮んで袖幅が3cmくらい縮んだことあって、怖くて正絹は洗えないんですよ。何度も洗張りしているものなら大丈夫なのかな?(→知識があるほど、お家洗いへの躊躇はあるかもしれませんね〜)


【着る人】

こうしてみたら平織りだとほとんど横の縮みはないんですねー。でも、自分で水洗いしてスッキリさせたいと思いつつも、長着の何倍も贅沢してる襦袢を手洗いする勇気はちょっと出ないのですわ; 色移りや色の滲みはどうだったですか?(→高価なものはやめたほうがいいです
ね。同じ襦袢の中での色移りはないですね)

 

2012.01.08 Sunday 08:18comments(3)↑ページの先頭へ

実験・正絹襦袢をお家洗い―3 プレス編

 

プレスに関しての記事はこちらの縮緬を先にします。



まずは見事な縮み様。下になっている赤襦袢は2番目に洗った広幅の襦袢。

袖幅約33cm。緑の縮緬が、がっつり縮んで約28.5cm。同じ人の襦袢です。
もちろん、洗う前は33cm。辛子色の唐辛子襦袢は、ちょっとずれて置いてありますが、
みやざのマイサイズ襦袢。お母様寸法はほぼ同じくらいです。

 



さて、乾かないうちにプレスです。

生地は横に伸縮、また縫い目がない端ほど縮むようです。
いわゆる押さえがない状態ってやつですね。
後ろ身頃に比べるとやはり袖の縮み方が多かった。

 

中温ノンスチームでプレスしました。
生地がかなり濡れている状態でアイロンをかけています。

引っ張るとよく伸びますが、地の目が狂うので(すでに十分狂ってはいるのでしょうが(汗 )

一箇所だけを引っ張るのではなく、なるべく広く全体的に引っ張りながら、プレス。


ピザ生地って作ったことありますか? 綿棒でのしていくと端っこの一部だけが、
薄く伸びてしまったりします。コマッタ半島と呼んでいますw

そんな風になりかねないので、家人の手も借りながら、
押さえ、引っ張り、伸ばしでアイロンをかけていきます。


 

プレス後の袖と、プレス前の袖。ビフォーアフターです(笑)。
袖幅33cmくらいに戻しています。

緑の色が濃いほうはまだ濡れているから。

こちらも同じようにプレスしていきます。

縮緬が非常に時間がかかりました。約40分くらいかなあ。


 

 

そして身頃も。縫い目は引っ張らないようにして、縫い目の内側を押さえて身頃中間あたりを伸ばし気味にプレス。

 

両脇が縫い留められている後ろ身頃は、袖ほど縮んでいません。

両脇縫いで固定(引っ張られているから)されているから、中間あたりが縮むようです。

でも、ノンスチームが正解なのか、どうかはわかりません。
あくまで素人の自己流です。また、かなり濡れた状態でプレスしたからですが、
今回はあて布もしませんでした。
地を整えるのにあて布があるとスムースにアイロンで生地を移動させることができないからですが、
果たしてこれも正解かどうかはわからない・・・・・のですが、


 

そして、プレスが終わったら、縫い目や衿の厚みの湿気を飛ばすように。

再びハンガーへかけて干します。

襦袢のお家洗いは、個人的はできそうな気がしています。
ただ、あくまで自己責任で、ということになるのですが。
(生地・仕立て・強度、そして洗い方や手順の微妙な違いもあるから)

悉皆が本業である満点スリップの 気仙沼たかはしの女将・高橋さんは
縮みは必ずあるけど、洗った時、大事なのは「プレス」とおっしゃっていました。

私もそう思います。洗いは、今回は3枚はネットを使わずに洗いましたが、
木綿や麻の単衣きものを洗うように、ネットを使って、畳んで
丁寧に手洗いすれば、そして適正な時間で脱水をして、段取り良く生乾きさせて、
乾き切らないうちにプレスをする――袷でない襦袢なら正絹でも大丈夫・・・かな。

 

2012.01.07 Saturday 18:46comments(2)↑ページの先頭へ

実験・正絹襦袢のお家洗い―2 ジャブジャブ編

さて、再集合、できたかな(笑)。
続き、ガツガツ行きます。

ステージはいよいよジャブジャブです(笑)。

浴槽に低温のぬるま湯を張り、普通の洗濯洗剤を少なめに投入。融かします。

なぜおしゃれ着洗い、たとえばアクロンとかエマールじゃないのか?

はい、良い質問ですww 実は以前、腕のいい悉皆屋さんを取材したときに、洗剤の話を聞いたら、汚れを落とすならやっぱり普通の洗剤のほうがいいとおっしゃっていたのです。
(推進しているのではなく、あくまで経験からの感想です)

お洒落着洗いはあまり汚れが落ちないらしい。
そもそもすごく汚れたものを対象としていないしね。

 

で、今回は――。匂いも含め、汚れ難度スーパーウルトラC級と判断して

アリエールを使ってみました。これはみやざの自己責任で行う判断です。




水につけたら……変な言い方ですが、中にこもっていた物の怪がフワーと押し出されるように、急に樟脳の匂いが強く立ってきました。濡らすと匂いって強くなります。

それから押し洗い。みるみる洗濯水が赤くなってきました。このあたりは想定内。

susugi

すすぎ1回目。











すすぎは3回しました。こちらは3回目。それでも水につけている間は色落ちがします。

洗濯機へ運び、畳んで40秒くらいかな、脱水。ハンガーにかけて外へ干しました。

2番目の広幅襦袢もほぼ同じくらいの色落ちで、段取りも1番目の3色ぼかしの襦袢とほぼ一緒ですが。こちらのほうの生地がしっかりしていたので安心でした。



3番目は曲者の縮緬。前の2回よりもっと低温のゆるま湯。

洗剤は同じアリエールを使いました。こちらはもちろん揉んだりしないで軽く押し洗い。

でも浴槽の水の濁り具合からみても、かなりの汚れていたようです。色落ちはなし。



やはり3回すすいで、畳んで40秒くらい脱水。
結構「濡れている状態」で、こちらもハンガー。




最後は曲者2の袷の襦袢。袷がNGの理由は伸縮率の違う生地だと、
どちらかがより縮んで袋状になるのがいちばんの懸念。



さて……大胆不敵で恐れを知らない素人は考えた。

生地と生地の間を膨らませないようにしよう。

つまり間に水が入って重さの負荷がかからないようにすること=生地が“遊ばない”ようにする=2枚の生地を縫い目ともしっかり保護する…と考えたわけです。

あくまでも恐れを知らない素人の「試してガッテン」シリーズです。w




で、きくちいまさん推奨の、いまさんから送っていただいたメンズのスーツパンツ用洗濯ネット。通称くるくるザブザブ。
畳んでコレに入れて、ある程度生地が固定するようにして手洗い。

すすぎ、脱水までこの状態。



干すときは重力の負荷がかからないよう、平置きです。

 

単衣のきものもこのネットで洗うと便利。
先の襦袢も最初からこのネットを使ってもよかったのですが、何しろ匂いがネック。

濡らすと匂いが強くなるので、それをまた閉じ込めておくのもどうかと、
今回はしっかり広げて洗いました。

でも、
自分の正絹の襦袢で試すなら、やっぱりネットに入れて手洗いします。



さて、今日は風が強かったので、外へ干した時間は20分くらいでしょうか。

濡れているうちに急いでアイロンをかけなくっちゃ。
特に、縮緬襦袢。急げーーε=ε=ε=ε=(; ̄◇ ̄)


さて、「正絹襦袢お家洗い」、次は最後の仕上げ、プレスです。
ではまたまた休憩(笑)。次も30分後ね。はう〜。

2012.01.07 Saturday 17:10comments(0)↑ページの先頭へ

実験・正絹襦袢のお家洗い―1 襦袢の種類

 























襦袢です。大胆にもお家洗いをしようとしています。

 

いつもお家洗いをしているわけではありません。

この襦袢は知人の亡くなったお母様のもの。

きものが大好きで箪笥3棹もあったきもの。

 

その中にあったこれらは、多分お母様が大分若い頃のものと思われます。

茶色のシミもあり、経年独特の匂いも強く、そのまま着るのは無理そうな襦袢たち。

でも柄もカワイイし、捨てるには忍びないので、ほかのきものと一緒にいただいてきました。

きものは即戦力としてしっかり和―ドローブになっていますが、

この襦袢はコストをかけて手入れをするにはさすがにちょっと……

 

というわけで、襦袢のお家洗いは前々から試してみたかったこともあり、

実験的に一気に4枚(ホントはまだあるww)、お家洗いにトライ!してみました。

すべて正絹。



1)まずはこちら。歌舞伎の衣裳のような3色のぼかしの襦袢。

でも大分生地が薄くなっていて、元の生地自体もそれほどしっかりした生地ではなかったようです。色落ちがしそうな第一候補です。




2)次はこれ。これはちょっと不思議な生地で、背縫いがありません。

つまり広幅なのです。柄は絞り風プリント。でも正絹で、居敷当てもきちんとつけてあります。

柄から見てもきもの以外で流用できそうな感じはしないのですが、当時の(多分5060年くらい前)コストダウンの試みだったのでしょうか?

これも色落ちが心配。




3)次の襦袢、これが曲者。何がって、縮緬なのです(!)

ラメっぽい銀糸も織り込まれていて、柄から見てもどうも元はきもの地だったのではないかと想像しています。だから襦袢にしては厚手です。

さて、縮緬を洗ったらどうなるか。火を見るより明らか、縮みます。

が、今回は「試してガッテン!」シリーズ(笑)なので、洗います!




4)最後はこれ。これもまた、何者だ。曲者だという襦袢でございます。

これ、袷なのです。基本、素人が袷に手を出すのはご法度(笑)。

でもこちらもまた縮緬同様、素人なりに考えながらトライします。


まずはこの4種類。すんごい長いのでちょっと休憩とりましょう。
得意の一旦、解散w。30分後に再集合(笑)集合時間に遅れないように。

2012.01.07 Saturday 14:53comments(0)↑ページの先頭へ

お正月限定帯。

                          

本日は、龍工房、藤井絞さんの新春の展示会へ。
その後は仕立て直やさんほか数軒、ご挨拶と用足しへ行って来ました。

今日はちょっとはんなり系小紋と、お正月限定帯。

注連飾り、お供え、角松、サイコロ、羽子板等々が遊ぶ名古屋帯。



                      
 
前は大入りと鶴の凧。そして小物は・・・・・

    

本日、初下ろしの龍工房の帯締と、飛絞りの帯揚。
そして、前回のブログで紹介した紬の絞りのコートというコーデ。
ちょっとお正月らしく、大人の赤を効かせてみました。
その時会う人によって、なるべくその人とつながり、
関わりのあるアイテムを身につけるようにしています。




















だから、龍工房の帯締と、絞り。
まだ藤井さんとこの商品は持っていないのであります^^; 
故に手持ちの「絞りモノ」wwを身につけることが多いww









龍工房の福田社長はますますもの作り大好き気質にに磨きがかかってきた様子ww

そしてそんなこだわりをちょっとばかり自慢気に、

時々照れ気味に一生懸命話す社長から、子供のようなワクワク感が伝わるのが、

いいなあー。

 

そして、藤井絞の藤井社長はどこまでも明るく、どこまでも前向きで、

男性であるけれど花に例えると向日葵のような方ですねー。

それも最近のひょろひょろ向日葵じゃなく、田舎の校庭や畑の脇でありえないほどでかく咲いてる、昔よく見た向日葵。(田舎がキーワードじゃないですww 念のため)

そして仕立て直やさんは、以前『月刊アレコレ』で「向島便り」という仕立てのコラムをお願いして方。

今日はお願いしていたほつれ直しが出来上がったので受け取りに、
そして代わりに切れた八掛を天地ひっくり返してもらうために紅花紬をおいてきました。

会うたびに自分磨きと、本業の仕立てを軸に考えた勉強を常にしている方で、
見習わなければと刺激を与えてくれます。

で、明日は七草。もう松の内も終了〜。
お正月気分も徐々に薄れていきます。さてさて、お仕事も本格始動。
2012年、元気きものでゆきますダ。

2012.01.06 Friday 21:15comments(0)↑ページの先頭へ

2012年の『月刊アレコレ』

                    

皆さま、明けましておめでとうございます。

震災の被害と悲劇で覆われた2011年でした。

でしたという過去形にはまだまだ遠い現状。
皆が何かできることを、できることからと、行動を起こしたことが
唯一、希望だったかもしれません。

こんなときに「きもの?」という、後ずさりをする声もありましたが、
かつてない状況の中だったからこそ知ることができた、きものというものの本質を、
気仙沼 たかはし の女将、高橋和江さんの取材で知ることができたことは大きかった昨年でした。

被災した人々が未曾有の被害を受けた中でまず探し、引き上げたものが、
写真と、そしてきものだったのですから。

悉皆屋であるたかはしに、手入れをしてどうにかならないかと
持ち込まれたきものの11枚には、そのヒト、その家族の物語が凝縮されていて、
取材していても泣けたし、でもチカラももらいました。

『月刊アレコレ』創刊8年目となりました。
8
年で何かを残せたのか、きものにとって、着る人にとって、意味のあるものを発信できたのか、正直逡巡することはありますが、「意味がある」と信じるものを発信する――
そういう姿勢で今年もスタートしました。

1月最新号は「着る人委員会」特別イベントのレポ&街コレ。
着る人・売る人・作る人が本音で交流した5時間。
『月刊アレコレ』と「着る人委員会」の在り方をお伝えする特集でもあります。

本年も、着る人が作る雑誌、『月刊アレコレ』をよろしくお願いいたします。

2012.01.01 Sunday 08:08comments(0)↑ページの先頭へ

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< January 2012 >>

CATEGORIES

RECENT COMMENT

  • 新年の「きものびと」は、料亭の若女将。
    太郎 (01/28)
  • お家洗いをした縮緬襦袢、本日着用。
    みやざ (01/19)
  • お家洗いをした縮緬襦袢、本日着用。
    satomari (01/16)
  • 「実験・正絹襦袢お家洗い」のまとめ (または はじめに)
    妖怪 (01/14)
  • 「実験・正絹襦袢お家洗い」のまとめ (または はじめに)
    みやざ (01/09)
  • きもののチカラ――気仙沼のうれしい成人式。
    みやざ (01/09)
  • きもののチカラ――気仙沼のうれしい成人式。
    ごん太 (01/09)
  • 「実験・正絹襦袢お家洗い」のまとめ (または はじめに)
    ごん太 (01/09)
  • 実験・正絹襦袢をお家洗い―3 プレス編
    みやざ (01/08)
  • 実験・正絹襦袢をお家洗い―3 プレス編
    羊男 (01/07)

PROFILE

OTHERS