現在地はトップ>編集長ブログです。

編集長ブログ

きもの情報誌『月刊アレコレ』編集長のきものと締め切りの日々。

1ページ/全115ページ >>

月刊アレコレVol.182 単衣を通して着たっていいじゃない?「 通し(10-4)単衣」の提案、後編です

Vol.182 月刊アレコレ発行になりました。

特集は、

秋・冬・春も「通し(10-4)単衣」の提案 後編

 

木綿が単衣なら、絹だって10月から4月

通しの単衣でいいじゃない

 

182_webcover.jpg

 

いまや定番となり各メーカーでつくっている「綿麻きもの」。

月刊アレコレが「6-9きもの」として初めて提案、

特集したのがきっかけで、「59kimono」として

そのコンセプトと、アイテムとしての

ジャンルが確立しました。それが2011年です。

当初の特集がこちら。

181フ?ロク?.jpg

 

これはいままでにもお話したことなのですが―—。

 

かつて「綿麻」はゆかたと、木綿きものの末席にいる

どっちつかずのポジションのアイテムでした。

ゆかたをきもの風に着るという提案がなされたときも、

木綿きものが着目されるようになっても、

「綿麻」という素材のものがあるということさえ

一般では知られていなくて、

たまたま購入した人も、ゆかたを買ったか、木綿きものを買ったか、

くらいの認識でしかなかったと思います。

 

しかし、月刊アレコレで「綿麻きもの」という

明確な言葉を掲げ、ジャンルとして確立しました。

 

ありふれた言葉でいうと、「灯台下暗し」?(笑)

そこにあるのに、その存在に気づかない。

 

いま、月刊アレコレが提案している

「 通し(10-4)単衣」もそうです。

木綿やウールが秋冬も単衣できているのに、

なぜに絹は単衣ではいけないの?

135A2706のコヒ?ー.JPG

 

 

そんな素朴な疑問。

でも、それが「コロンブスの卵」だと自負しています。

 

文明の利器が温度を操作できるようになり、

地球規模の温暖化と向き合っているいま、

時々の体感で着るものを選ぶのが自然です。

 

寒ければ袷で、暖かい日や室内で

過ごすときは単衣で、というように。

 

その単衣が絹か木綿かポリエステルかは、

手持ちの種類や天気と相談して選べばよいのです。

 

単衣であっても、きものの季節感は

素材、色柄、コーディネートで十分取り入れられるし、たのしめます。

 

本特集を編むにあたり、全国の呉服・きもの店の女将さんや、

教える立場にある着付け講師の方、

一般のヘビーユーザーの方たちにアンケートをお願いしました。

 

普段着の「通し単衣」についてはほぼ100%の方が肯定的で、

すでに実践しているという方が少なからずいました。

前後編でそのアンケートの回答を分けて紹介しながら、

編集部オススメの「通し単衣」を紹介していきます。

 

普段きものをもっと自由に、快適に。

秋冬に、“単衣も”着たいと思っている人、たくさんいるはず。

今期から堂々と「通し単衣です」宣言をして着てくださいねー!

 

 

 

月刊アレコレは書店では売っていません。

ご購読は送料無料の年間購読のお申込みがお得です

2020.09.05 Saturday 03:59|-|↑ページの先頭へ

「きもの展」で気になった袴

#きもの展」が終わりちょっとロスな私(笑)。

とにかく物量がすごくて素晴らしくて、

入ってすぐの鎌倉時代の国宝の小袖からはじまり、

そして室町、安土桃山、江戸と、

ここまでの第1会場で時間とエネルギーを

使い果たしてしまっていました(笑)。

 

鎌倉鶴岡八幡宮所有の国宝・御神服5領のうちの

2領が前記と後期で展示されていました。

入ってすぐのところで、初っ端がこれだから

もう時間とるのはまちがいないわけです(笑)。

(装束の助数詞は(5)枚ではなく(5)領といいます)

 

この国宝の小袖は身頃の幅が左右違うのです。

気が付きました?

こちらです。前期展示の窠霰(カニアラレ)の袿↓ 図録から

IMG_2465.jpg

 

 

こちらが後期展示の小葵凰文の袿↓

IMG_2464.jpg

 

研究者の友人が言うには、

理由はよくわかっていないとのこと。

布を無駄にしない仕立てだったのではないか……と。

寸法が普通より大きいのは神様に

差し上げる御装束だからということです。

 

1回目(プレスリリースも入れると2回目)は

文学者であり装束研究者の友人と

行ったので、まあ、興奮(笑)。

 

そんな風だから第2会場は

「閉館まで分です」とのアナウンスで

駆け足で通り過ぎただけになりました(^_^;)

第1会場の展示は語ると尽きないのですが、

また次のブログででも。

 

4回目にしてやっと近代、現代の第2会場を

まともに見ました。

この中で高畠華宵の六曲一双の屏風図

「移り行く姿」(昭和10年)

ご覧になりました?

IMG_2460.jpg

 

これは印刷物などで結構部分的に使われているので

見覚えがある方も多いと思います。

これは四季とともに移り変わる

女性風俗を描いたもので、

婚礼あり、女学生あり、水着ありで

当時のファッション情報満載の屏風図です。

 

この中で気になっている点があるのですよね〜。

皆さん、気づかれたでしょうか。

たくさんあるのですが、

いちばん目につくのが袴の女学生。

 

4人います。4人とも靴です。

まず、座っている女学生が袴にベルトをしています。

このベルトはあまりおどろきません。

というのは、この女学生は

東京女子高等師範学校附属高等女学校

(現・御茶ノ水女子)の学生だなとわかるからです。

 

御茶ノ水の制服は今でもこのベルトが制服の

一部として取り入れられています。↓

御茶ノ水女子付属2.jpg 御茶ノ水女子制服日本画.jpg

 

御茶ノ水女子制服3.jpg

 

で、お茶学生の上にいる、メガネっ娘少女。↓

彼女もベルト。しかしデザインがお茶ノ水ではありません。

じゃあ、おしゃれ? いえ、これは多分校章です。

ファーに隠れ気味でちょっと見にくいですが。

(というか、制服にファーって!?ww)

IMG_2264.jpg

 

袴をいち早く制服に取り入れたのが跡見女子。

式服としては黒紋付に袴を着けるスタイルです。

これが1899年(明治32年)。しかし式以外は自由なものでした。

やがて平常服、つまり制服として制定されたのが

1915年(大正4年)、女学校初の制服でした。

しかし跡見はベルトがありません。

 

その後の制服として袴を取り入れた学校は

校章を付けたという記述や資料があります。

お茶ノ水のようなベルトではなく

バックルのようなタイプで、

袴の紐に通して付けていました。

 

三輪田学園の画像が残っています。↓

三輪田袴ハ?ックル.jpg

こちらも高畠華宵の絵。

もはや制服、袴というイメージが払拭されてますが(笑)。↓

高畠華宵袴ハ?ックル.jpg

ということで、メガネっ娘学生の

ベルト(バックル)の謎は校章です。

ところで、このメガネっ子学生、

アームウォーマーもしています。

これももう古い絵葉書でみたことが

あったので、そう驚きません。↓

(「明治の美人画 絵はがきに見る明治のエスプリ」より日眦莉画)
明治で、すでにあるのです。

 

アームウォーマーは一部でしょうが

すでにあったのですね。

アームウォーマーとは言わなかったと思いますが(笑)。

 

そして靴。つまり制服としての規定が

「靴」であったと考えるべきでしょうね。

 

次、その隣に行きます。緑のダブルリボンの女学生。

彼女も靴。そしてここでの注目ポイント!

袖口を見よ!

IMG_2264.jpg

フリフリな袖口が覗いているではありませんか。

そう、きものの中にフリフリブラウスをインしているのです。

ちょうど男子学生がハイカラーのシャツを

下に着ている感じですね。

 

このフリルイン女学生の胸元がどうなっているのが

すごく気になりますが、絵では見えません、残念……ですが、

しかし、上で紹介した高畠華宵画の

制服の袖中を見よ!

 

この葉書もブラウスインしてますよね。

しかし、上の絵葉書の衿合わせは

普通にきものの衿合わせです。

ブラウスは完全に下に着ていたようですね。

さらにその右隣の女学生。

彼女こそが謎中の謎なのです!

繰り返しますが、めちゃ、謎なのです。↓

IMG_2264.jpg

 

だって、袖口見てください。

こちらもフリルですが、先の女学生のように

インしているのではないのです。

きものの袖、そのものがブラウスの袖、

そのままのかたちとして付いているのです。

もちろん、きものと一体化しているので同布です。

これはどう分析すればよい???

 

昔から袖は動きやすいように、

袂を短くした薙刀袖(舟底袖ともいいます)は

よくありました。

小袖も下働きや手伝いとして立ち働く

女性の袖は動きやすいように薙刀袖でした。

 

袖に対して、そのような合理的で柔軟な

考え方をするのであれば、

それが究極、ブラウスの袖になったとしても……

かたちがきものであれば

きものといえなくはない(ぺこぱ風)ww

 

とにかく、どう見ても袖口だけ

絞っているという感じではなく

「ブラウスの袖」なんですよね〜〜。

これが謎すぎて謎すぎて、タノシイ!(≧▽≦)

 

温故知新。

私たちが思っているより、きものはずっと自由で、

ずっとおしゃれで、ずっと工夫されていたとつくづく思います。

きもののルールは面倒、難しいという考え方が多いのですが、

普段着はほんとうに自由だったのだなと思います。

 

思うに、洋装化の過渡期というのも

後押ししたのではないかと思うのです。

 

文字とおり、和洋ミックス。

男性のきものに帽子やインパネスという

洋風コートも当時のスタイルとしておなじみです。

これらは洋を取り入れる試みが

なされていた過渡期の現象だったのかもしれません。

昭和も後に下ると見なくなります。

きものはきもの、洋服は洋服という装いです。

 

ひとつ疑問は、洋を取り入れることに

先進的な意味合いをもたせていたのか、

それとも靴やブラウスをインするメリットや機能性を

なにか感じて取り入れていたのか……

ここはちょっとわかりません。

 

当時はまだ洋服のほうが高かったのと、

きものに慣れている体としては

きもののほうがずっと楽だったのです。

おもしろいですよね。

だから男性も帰宅すると、

洋服からきものに着替えるという

映画などでよく見る「波平さん」的な描写が多かったのです。

いまでは反対です。

 

 

さて、ここでひとつ問題提起しておきます。

絵画は絵としての見栄えを優先して

過渡な演出を描き込むことがあります。

実は資料とされる浮世絵も、エビデンスとされる

当時の新聞、雑誌でさえもそれがなくはないのですが、

そこは、点ではなく面で見る。

つまり、全体をみます。

 

過度な演出だとして、そして、1人の作家がしたことを

他の作家も、真似ることはあるかもしれないけど

すべてがそうとはいえません。

演出、デフォルメするにしても完全にデタラメではなく

基本があって、その基本を大げさに描く、

美的に描くということなので、

俯瞰すると見えてくることがあります。

研究者でもないのにエラソーですみません(笑)。

(でも一応、服飾系の学会に入っています(^_^;)

 

この屏風はほかにもとっても気になることが

いくつかあります。

当時の風俗を描いているので、

そこまで演出をねじ込んでいると思えません。

なので、それを考えると、

「え?」「これは……?」という点があります。

 

皆さんも図録を見てみてください。

 

本当は第1会場も語りたいことが

てんこ盛りあるんですけどねー。

 

図録でしばらくおかわりができそうです(笑)。

 

月刊アレコレはこんな服飾史がマニアックに好きで

きものや着付けにもやたらオタクな

編集人が制作している小さな本ですが、

完全着る人目線の編集をしています。

書店では買えません。

購読は送料無料の年間購読がお得です。

お申込みはこちらから。

2020.08.28 Friday 03:48|-|↑ページの先頭へ

月刊アレコレ特集 10月から4月まで通して着る、       「通し(10-4)単衣」の提案

Vol.181 月刊アレコレ特集 発行になりました!

181_cover.jpg

 

最新号の特集は!

「綿麻きもの」の次の

「通し(10-4)単衣」の提案です。

 

いまや定番となり各メーカーで

つくっている「綿麻きもの」。

2011年、月刊アレコレが「ロッキュウ(6-9)きもの」として

初めて提案、特集したのがきっかけで、

「59kimono」としてそのコンセプトと、

アイテムとしてのジャンルが確立しました。

 

 

181フ?ロク?.jpg

 

ロッキュウきもの定義.jpg

 

 

そして、この度提案するのが、

 

10月から4月まで通して着る絹の単衣、

 

「通し(10-4)単衣」です。

 

10と4で「とおし 通し」って

ネーミングもぴったりじゃないですか?

自画自賛(笑)

 

■素朴な疑問

冬の木綿は地厚なものを選んで

単衣で着るのに、なぜ絹は単衣だとだめ?

 

素朴な疑問でした。

 

絹という時点で、木綿よりは温かい。

しかも、温暖化や暖房機器の発達という環境下。

すでに従来の「6月と9月の単衣」は曖昧になり、

実際は5月も10月も着ている人が多い単衣。

 

そこ、普段着なら、もう一押し、

押し広げてもいいじゃない?と、

月刊アレコレは考えました。

 

小さな編集部で、自由奔放なもので(笑)。

しかも制作するワタクシが、

きものをめちゃ着るヒトなもので(笑)。

 

■袷も単衣も、選べたらみんながハッピー

袷に代わるものではなく、

「袷でも、単衣でも選べたら」———よくないですか?

だれも迷惑しません(笑)。

寒がりの人は今までどおり、袷を着ればいいのです。

暑がりの人、気温が高い日は、単衣を着ればいいのです。

 

これって、そんな難しい、そんなオカシイことですか?

これで困る人、誰がいるのだろう?

極端に寒々しいものでなければ、

まったく見た目にも問題ないはず。

 

袷、単衣、防寒具の組合せで、

より細かな温度調節ができます。

「着たら脱げない!暑い!」が減ります。

 

実際のところ、ですよ。

すでに昭和から、「胴抜き仕立て」というのがあります。

いまでも普通にある、仕立ての一種で、

袷の胴裏を付けない、八掛だけの仕立てです。

編集人みやざも、結城紬を胴抜きにしています。

 

これは、立ち働く料亭や旅館の女将さんが

よく着ている仕立てです。

つまり、暑いから。

しかしお客様を迎える立場上、

セオリーに添って袷に見える仕立てにしています。

 

立場上できない方、あるいはお茶席、

フォーマルな席なら、従来のセオリーを

踏襲すればよいのです。

 

しかし、きものをおしゃれ着として楽しむ私たちは、

自分が快適なほうを選んでも

よいのではないでしょうか。

 

絹だけでなく、ポリだっていいと思うのです。

あえて「絹」としたのは、衣更えの歳時記もあり、

絹が、袷、単衣に縛られているからです。

135A2706のコヒ?ー.JPG

 

■そもそも、元の更衣の制度からすでに変化

元々は江戸時代に、単衣で着ていたものを

袷から綿入れに仕立て直し、4月には綿を抜き袷に、

さらに単衣に戻すという、衣服に関する習慣を

幕府が武士社会で制度化。

それが民間にも広まりました。

 

幕府が制定した本制度では

袷は9月1日から8日までしかなく、

それ以降は綿入れです。

(江戸時代は気温も低いといわれていました)

現代では綿入れの習慣はなくなり、

8日間だけだった袷が秋冬を

通して着られるようになったのです。

 

 

画像は編集人みやざが参加している

「変体仮名」の勉強会で、以前に使った資料です。

高井蘭山(1762-1838)の「衣装文章」の中にある一文です。

江戸後期の年中衣装の決まりを述べています。

ページをまたいでいますが、

赤の四角で囲んだ記述。

九月朔日(一日)より服紗袷麻上下 今日より八日までは袷を用ふ

 

 

■体感で選ぶ「通し(10-4)単衣」と袷

いえ、遠い遠い江戸時代を引き合いに出して、

だから自由に、なんでも変えていい、

綿入れのように袷を無くしていいというのではありません。

 

時代や環境に即して変遷があるのは

自然だということです。

 

「綿麻きもの」を提案したときも、

薄物に代わるものではなく、

別物、別ジャンルとしての提案でした。

 

袷と「通し単衣」も然り。

文明の機器で温度を操作できるようになり、

地球規模の温暖化と向き合っているいま、

時々の体感で着るものを選ぶのが自然です。

 

寒ければ袷で、暖かい日や室内で過ごすときは単衣で、というように。

その単衣が絹か木綿かポリエステルかは、

手持ちの種類や天気と相談して選べばよいのです。

単衣であっても、きものの季節感は素材、色柄、

コーディネートで十分取り入れられるし、たのしめます。

 

本特集を編むにあたり、

全国の呉服・きもの店の女将さんや、

教える立場にある着付け講師の方、

一般のヘビーユーザーの方たちに

アンケートをお願いしました。

 

■アンケートのほぼ10割が、「通し単衣」肯定

普段着の「通し単衣」については

ほぼ10割の方が肯定的で、すでに実践している

という方が少なからずいました。

 

前後編でそのアンケートの回答を

分けて紹介しながら、編集部オススメの

「通し単衣」を紹介していきます。

 

普段きものをもっと自由に、快適に。

秋冬に、“単衣も”着たいと思っている人、

たくさんいるはず。

 

■「通し(10−4)単衣」小芝居劇場(笑)

 

12月に入った、きもので出かけた、とある日。

駅のホームで見ず知らずの御婦人に

話しかけられたと思いねえ(←人物設定謎)

 

『あら、単衣? 12月は袷を着るものよ』

「はい(瞳キラキラ)、袷も着ますが、今日は暑いので“通し単衣”なんです」

(オホホ)→まではいりませんが(笑)

 

「いまは、通し(10-4)単衣が増えているんですよ」

(ご存じない?)→も、いりませんが(笑)

 

今期から堂々と「通し単衣です」宣言をして着てください。

 

通し(10-4)におすすめのアイテム

そのコーディネート、紹介しています!

これも絶対、読む価値あり!

9A5A0531.JPG

9A5A0445.JPG

 

月刊アレコレは書店では売っていません。

ご購読は送料無料の年間購読のお申込みがお得です。

 

2020.08.04 Tuesday 23:39|-|↑ページの先頭へ

月刊アレコレVol.180/帯留1コでいきなり垢抜けコーデのコツ、教えます!

月刊アレコレVol.180 発行になりました。

 

 

今回の特集は、

 

特集 ほんとうは教えたくない

   帯留1コで、いきなり垢抜けコーデ

   

「利休の朝顔」理論コーディネートで

誰でもかんたんに垢抜けるコツ教えます!

 

 

帯留1コで!? いきなり垢抜けコーデ?

いやいや、それは盛りすぎでしょ?

 

……と思いますか? 

実はそういう方にこそ、超お役立ちテクニックです。

 

IMG_1267.jpg

 

 

つまり、このテクニックを知らない方こそ、

すごく得した気分になるコーディネートテクニックです。

 

まず、先に書いている「利休の朝顔」理論とはなんぞや。

お茶をなさっている方はおわかりかと思います。

 

そう、有名なあの逸話です。

 

豊臣秀吉が千利休の屋敷の庭に咲く

朝顔が美しいと伝え聞き、

訪ねることになりました。

 

しかしに庭には噂に聞く朝顔がまったく無く、

通された茶室の床の間にただ一輪。

真の朝顔の美しさを見てもらうために、

他の花はすべて切り落とした、という逸話です。

 

無い中にあるからこそ目立つ。

“計算”して伝えた朝顔の美しさ。

 

わかりやすく説明しようと思ったのですが、

ちょっと遠回りだったでしょうか(笑)。

この「利休の朝顔」理論をコーディネートに取り入れれば、

かんたんにおしゃれなコーディネートの完成です。

 

今回はガラスの帯留をチョイス。

 

ところで、ガラスというと「夏でしょ?」と

おっしゃる方が多いのですが、通年使えます。

ただ、ひんやりした硬質感がより夏向きであるということです。

 

編集人は色のきれいなガラスの帯留が大好きなので、

コレを使って、昔から「利休の朝顔」理論コーディネート実践派です。

 

まずはわかりやすい例。↓

IMG_0965 2.jpg

モノトーンコーデ。モダンで、大人っぽくて、

しかも色を使わないので、比較的簡単につくりやすい。

そこへ! 秘伝のタレ……ではなく(笑)、

効果バツグンのガラスです。

特に「夏」コーディネートでは

硬質感が涼感を呼びます。

 

 

モノトーンの場合は帯留の色が一層際立ち、

それが小さな面積なので

すっきりした垢抜け感が出ます。

小さくても目立つ、というのがポイントです。

 

↓また、下のコーディネートのように、

取り合わせに使われている一色を帯留に使うと、

スマートな上級者モードに。

まんまる帯留:上杉高雅(取扱マーブル・イン・ザ・ポケット

 

 

花想容 中野光太郎 帯留

IMG_0970のコヒ?ー2.jpg

 

その際のポイントは、溶け込みすぎないよう、

大きさやデザインのおもしろさがあるものをチョイスします。

 

今回は、

「れん」(下段勾玉2つ 帯締に通しているうちの中)

東風杏TONPU-AN」(上段2つ)「一条朋子」(かき氷)

花想容」(帯締に通しているうちの右)

マーブル・イン・ザ・ポケット」(白い帯締の上2つ 下段帯締に通しているうちの左)

のガラス帯留を紹介しています。

 

 

 

「れん」は、着物スタイリスト秋月洋子さんの

ブランドで、二分半紐専用の帯留で、

帯留に合わせて二分半紐もそろっています。

ポチッと小さいのに存在感があり、

大人の小粋なアクセサリーとして、

「計算が見える」オシャレゴコロそのまま。

 

ツートーンの細長ガラス帯留はこちら

 

IMG_1256.jpg

 

こちらも大人な雰囲気が素敵です。

IMG_1206.jpg

 

 

↓赤が強い綴れ八寸でもブルー帯留一つで、

すっきりした涼感を呼び寄せますよね。

ブルー帯留はこちらで赤二分半紐はこちら。

 

IMG_1204.jpg

編集部でも取り扱いがあります。

こちらから。

 

水色のラインが涼し気な帯留

あ、ご注意いただきたいのは、

帯留は三分紐では通りません。

二分半紐専用になりますので、

お持ちでない方は二分半紐もお求めください。

↓下記のグレー二分半紐はこちら

 

IMG_1244.jpg

 

 

↓こちらは黒の二分半紐の表裏を使っています。

半幅帯も両面使いできるので、

同じ着物でも、印象が変わりますよね。

 

IMG_1190.jpg

 

IMG_1193.jpg

 

二分半紐は、当然ながら、三分用の帯留でも通りますので、

裏表使えるので、違う表情、コーディネートができますよ。

とても使いでのある、二分半紐です。

 

 

 

さらに本誌では、垢抜けコーデのコツ3つを伝授。

もう一つも絶対、役立つコーディネートのコツ。

こちらはぜひ本誌で!

 

月刊アレコレは書店では売っていません。

ご購読は送料無料の年間購読がお得です。

お申込みはこちらから

 

 

 

 

 

 

2020.07.06 Monday 23:29|-|↑ページの先頭へ

月刊アレコレ最新号特集は「すてきな傘が欲しい!」

月刊アレコレ Vol.179 発行になりました。

今月の特集は「すてきな傘がほしい!」

179表紙.jpg

 

 

梅雨がやってきます。

そして明けると強い日差し。

そう、いつもの持ち物の中に「傘」が加わります。

雨天は当然ながら、いまや日傘を持たない人のほうが

少ないのではないでしょうか。
同じ持つなら自分らしいものを、

持ってワクワクする素敵なものを選びたい。

 

あらためて考えると、傘って、

バッグと同じくらい存在感のある

コーディネートアイテムなのです。

 

表の色だけでなく、さしたときの内側の色やデザイン、

そして持ったときのフォルムや持ち手など。

 

だからたのしい。

日々、大人のおしゃれ、大人の遊び心、全開です。

 

今回は編集部推薦の小宮商店の、

選ばずにはいられないすてきな傘を

オンパレードで紹介します。まだ間に合う! 

 

目指せ、傘美人!

 

9A5A9217のコヒ?ー.JPG

 

 

ということで、

今日はちょっと傘についてのウンチクを披露(笑)。

 

まずは「晴雨兼用」と「雨晴兼用」の違い。

これ、しっていますか?

「雨晴兼用」というと、「あら、誤字?」みたいに

思われる方もいるかもしれませんが、

これがれっきとした、ただしい分別なのです。

 

 

「雨晴兼用」→ こちらは、日傘としても使えるが、

主には雨天使用。

「晴雨兼用」→ 雨天でも使えるけれど

主には日傘使用を想定した傘です。

 

大きさや、撥水加工、UVカット、遮光加工が変わってきます。

 

135A0289.JPG

 

↑晴雨兼用。西陣織の正倉院文様。ほんとすてきです!(≧▽≦)

 

では、そのUVカットと遮光との違いってなに?

UVとは太陽がもたらす紫外線の一種で、

肌に有害とされ、電磁波です。

知らない人、UVケアを行っていない女性はいないのでは?

 

このUVを通さない加工を施している傘がUVカット傘。

しかし光線まで遮る働きはありません。

遮光とは紫外線及び、光を遮る効果がある加工のこと。

つまり傘下の熱を抑えてくれます。

内側が黒いものは遮光率が高いというわけです。

 

ところで、「純パラ」って知ってます?

純粋な日傘仕様の傘のこと。

「純粋パラソル」で、純パラというそうです。

レースや麻、絹など、素材の美しさを楽しめるのが

純パラのいちばんの魅力。

 

1枚の生地の表裏の色が違う両面染めの麻生地。

小ぶりでキュートなおしゃれアイテム。

「麻両面染日傘」↓

 

9A5A9230.JPG

 

 

実は編集人、純パラ→カンパラと勘違いしていました(笑)。

「完全パラソル」のカンパラです。

脳が勝手に変換して思い込んでいたんですね(笑)。

 

本誌校正のときに、小宮商店の小宮社長から

赤字を入れられました(笑)。

 

でも自分的には、「カンパラ」も

ゴロがよくてちょっとカワイイなと、

間違っていたくせに自画自賛していました(笑)。

 

この素材を生かした純パラ、

特殊加工がないからといって、

遮光率が0%というわけでありません。

 

UV加工や遮光加工したものより低いですが、

ただ、快適さとか、風通しという体感があります。

レースや麻など、素材の美しい純パラも

傘をもつ楽しみや、コーディネートの一環として、

1本持ってもいいですよね。

 

あ、あとですね、傘をさすことで、

自然にソーシャルディスタンスが取れるということも。

 

こちらは銘仙と同じ手法の解し織りで、

内側に柄を織りだした楽しい傘。↓

 

9A5A9344.JPG

 

このほかにも、意外に知らなかった!という

傘の知識、常識、そしてコーディネートに

オススメの種類、情報盛りだくさんです。

ぜひ本誌で!

 

月刊アレコレは書店では売っていません。

送料無料の年間購読がオススメです。

2020.06.04 Thursday 18:51|-|↑ページの先頭へ

月刊アレコレで取扱の書籍、送料無料でお送りします。

新型コロナウイルスがまだ落ち着きませんね。

東京では感染率が落ちてきているようで何よりです。

しかし、ここで緩むことなく、

引き続き防止怠りなく過ごしましょう。

 

ということで、まだStay Home

この期間にきものを充電しましょう。

今号の特集も、お家できものを充電。

やっぱり本、は欠かせません。

月刊アレコレでは連載の執筆を

お願いしている笹島寿美先生の本や、

人気の悉皆屋女将、高橋和江さんの著書を取り扱っています。

 

そして、KICCAきものカラーコーディネーター協会の

能口祥子さんの本も。

着付け、お手入れ、コーディネート、

それぞれにとても参考になる本です。

 

月刊アレコレにお申し込みいただければ送料無料でお届けします!

こちらのアドレスからメールでお申込みください。

 

22A3502E-9332-402A-AE94-D38C53857F0D.JPG

2020.05.15 Friday 17:30|-|↑ページの先頭へ

「染色」がメチャわかりやすく、たのしく理解できる青木先生の連載、開始。

月刊アレコレ最新号Vol.178 好評発売中です。

今回は「#StayHome お家できものを充電」特集。

月刊だからできるタイムリーな特集です。

そして、今回からスタートした新連載をご紹介します。

 

178cover.jpg

 

 

ちょっと硬派な連載「きものの基」ーー伝統産業を伝える切り口で

きものの伝統技術や、伝統工芸士、産地などをとりあげる、

ちょっと専門的で、まじめな内容を、わかりやすく伝える連載です。

 

この「きものの基」に、新たな執筆者をお迎えしました。

 

大学で染色を教える研究者で、

また、京都・天然色工房tezomeya

主宰者でもある青木正明先生。

 

とてもわかり易い解説が好評で、

この度、「青木正明の染色講座」新連載スタートしました。

 

いってみれば、きものの学校の「理科」と「染色の歴史と技術」です。

寧に噛み砕いて教えてくださるので、

先生の解説はほんとうにわかりやすいっ!

読み物としてもおもしろい!

 

先生は東大医学部出身でいながら

着るものが好きで進路を変え、アパレル系メーカー勤務から、

染色、特に草木染めに魅せられて染色の研究をするようになり、

商品も製造しているという、ユニークな経歴の持ち主です。

 

青木先生フ?ロフ写真.jpg

 

そんな先生の人柄が伝わる語り口が、

そのまま文に、行間に表れています。

 

編集人が先生と初めてお目にかかったのが、

先生の黄櫨染の染色WS(ワークショップ)です。

 

ご即位の時期だからこそのWSでした。

先生は普段、京都にお住まいですが、

そのWSは、群馬県は高崎市の染料植物園で行われました。

 

ここは草木染めの材料になる植物を植樹している、

全国でもめずらしい植物園です。

 

富岡製糸場でも知られるように、

群馬県は古くから養蚕、製糸業が盛んで、

激減したとはいえ、現在でも製糸業では日本一です。

 

その製糸業が盛んな群馬県ならではの施設だといえます。

 

そのときの講師が青木先生でした。

実際に黄櫨染の手順を見せてくださいました。

解説がとてもわかりやすく、親しみやすいものでした。

そこからの、お声がけで執筆をお願いすることになりました。

黄櫨染って、ハゼ(黄)とスオウ(赤)を使ってあの色を染めます。
陛下の御袍もです。

 

↓黄櫨染を染める手順のなかにもあるスオウ染め。(青木正明先生提供)

写真?.JPG

 

黄櫨染を染める手順のなかにもあるハゼ染め。(青木正明先生提供)

ハセ?て?染めている途中の色.JPG

 

染めというと、引染めやら、浸け染めやら、絞り染めやら、

技術的な観点から紐解くことが多いと思います。

 

それはそれでいいのですが、そもそも、

 

「染まるってどういうこと?」

「染まるメカニズムって?」

 

と、考えたこと、ありませんか?

 

いえ、「ない」と、きっぱり言われると

「そうですか……」なんですが(笑)。

「考えてみる」というより、ちょっと識ってみると、

これがまたおもしろいのですよ〜、ほんと。

 

化学的なハナシからになるので、従来、そこから触れることがなく、

次の段階の技術のところから入ることが多い。

 

でも、青木先生の解説は、でんじろう先生のように(笑)、

とてもわかりやすく、おもしろい。

 

この「おもしろい」がポイントです。

 

そして、きもの関係者の方にも絶対オススメです。

技術は識っていても、意外と染まることの理論って、

識らない方、多いのではないでしょうか。

 

そう、第1回目の今号は、まさに

 

「染まるってどういうこと?」

 

ということを化学的に、でもすごくわかりやすく

説してくださっています。

 

特別に、読むネット講座として、一部、紹介します。

 

   ↓

 

“染まる”ってどういうこと?   

京都光華女子大学短期大学部 准教授:青木正明

 

中学校の時に習った「分子(ぶんし)」という言葉、

覚えていますか?

 

分子とは、その物質の性質を兼ね備えた、

一番小さなモノのことですよね

(もちろん顕微鏡などでは見えない、とても小さいものです)。

 

 (・∀・)フンフン、なんとなくそれはわかる。←青字は編集人注釈

 

この分子の形が細長くてしなやかだと、

それらがたくさん集まってできた物質も

細くてしなやかになります。

 

 (・∀・)「しなやか」が集まると、「しなやか」ができる。

 うん、道理。理解。

 

そうやってできた物質が「繊維」です。

 

 (・∀・)なるほど。これも理解。

 

絹や綿や毛といった繊維状の物質は

全て、細長くてしなやかな分子でできているのです。

 

 (・∀・)フンフン。

 

実際には見たことはありませんが(笑)。

そしてこれら繊維の細長い分子は、

たくさんの「手」を持っています。

 

 (・・? 繊維が持つ「手?」

 

この手は、他の物質の手とくっつく性質を持っています。

世の中には他にもいろんな形や性質の分子がいます。

 

 φ(..) ふーん。くっつく手。

 つまり握手するというか、手を握るということ…?

 

では、色々な種類の分子から、

  • 色を持っていて、
  • 水に溶けて、
  • 手を持っていて、

 

 という3つの性質を兼ね備えた分子を連れてきましょう。

 

 (´・ω・`) んん?? つまり、これが「染料」ってこと?

 

 そしてこの分子と、先ほどの繊維の分子を

 同じ水の中に入れて動かしてみましょう。

 

 (・∀・)「この分子と」というのが、

 先の3つの性質を持っている「染料」で、

 で、もうひとつが、「しなやかな分子」=繊維 ね。

 

 すると、この分子がたまたま繊維の分子の近くに来ると、

 この分子の手と繊維の分子の手がくっつきます!

 これが、「染色」、「染まるということ」です。

 

 (*´∀`*)「手」が握手するってことね。

 握手、つまり「くっつく手」を持つ分子同士の結合が

 染まるということだ。

 白い繊維が、たとえば染料が赤なら、赤い色を迎え入れたってことね〜。

 

 手同士が「たまたまくっついた」ので(笑)

 「たまたま繊維とくっつかなかった」染料の分子は水に溶けるので

 水が色に染まるということ? よね。

 ガッテーーーン!

 

 

ということです。紹介したのは先生の文の一部ですが、そのままです。

いい具合に口語体を交えた、

とても親しみやすくわかりやすい説明です。

この先も、さらに解説が続きます。

 

もちろん、化学的な解説だけでなく、

実践的な染め方や材料なども教えてくださいます。

 

超オススメ染色論です。連載で綴っていくので、

ぜひ続けてご購読ください〜。

 

 

月刊アレコレは書店では売っていません。

間購読はこちらから

 

また「クリエイティブなきものの仕事講座」も

申込み受付中です。

2020.05.12 Tuesday 18:14|-|↑ページの先頭へ

#着物コーディネートリレー 編集人コーディネート、一挙紹介

#StayHome で、#着物コーディネートリレー が

TwitterとFacebook、両方で回ってきました。

発信元は違うようですが、

自分のコーディネートを紹介して

次の人を指名してバトンを渡すというやり方です。

さらには、KICCA(きものカラーコーディネーター協会)の

コーディネートリレーも開催中(笑)。

 

締切り中、コーディネートリレー負債が

(ということではありませんねww)

3つ溜まってしまいました(笑)。

この時点で、リレーでいうとバトンを落とすという

状況になっているような(笑)。
 

入稿後に一気にバトンを渡しました。

ということで、今回は僭越ながら、

編集人のコーディネートと、その説明をちょっとばかり。

 

月刊アレコレのコーディネートは

多くのかたに楽しんでいただけるような

内容・方向で紹介していますので、

こちらで紹介した私のコーディネートが

イコール月刊アレコレコーディネートと

いうわけではありませんが、

根底はしっかり月刊アレコレテイストが

入っていると思います。

 

それぞれ、ご指名いただいた方に因んだきものを

紹介させていただきました。

 

まずは月刊アレコレでイラストエッセイ「きものの引きだし」を

創刊号から連載してくださっている

きくちいまさんからのご指名で紹介したコーディネートがこちら。

 

いまさんつながりで、いまさんの独立20周年記念パーティで、

ご挨拶をさせていただいたときのきものです。

お祝いと感謝の気持ちを込めて、背に、月刊アレコレのロゴマーク、

筆紋の繍紋が入った色無地です。

光源が違うので↓下の写真とかなりきものの色が違いますが、

鶴の地紋の白生地から染めた紫の色無地です。

クラシックな鶴の文様ですが、紋織の立体的な効果で、

逆にいまならではの変化球なモダンさがあるきものです。

紫根染めの帯を合わせて同系色でまとめています。

この場合は「無難」な同系色ではなく、「モダン」な同系色使い。

アイテムそれぞれは王道なのに、現代的な雰囲気になります。

黒に銀糸が入った唐組の帯締でシャープさを。

 

 

同じきものに、こちらは久呂田明功さんの

フリージアの染名古屋を合わせて。

くろた?帯.jpg

 

(着ている本人を見ないでww)きものだけ見ると

エレガントなコーディネートですが、

平面的なので、「立体感」を出したくて、

グリーンの帯締を、突き刺すように合わせました。

 

この帯締、普通で見る平組より太いと気づきましたか?

実はこれは昭和に振袖でよく使われていたタイプ。

いまは金属糸やアクセサリーのパーツまで

組み込まれた丸組タイプが多いですね。

昭和の帯締、意外に使えます。もし古着屋さんなどで見つけたら、

GETしておくといいですよ。価格も二束三文です(笑)。

あ、丸組じゃなく、平組がオススメです。

 

次は↓結城紬に藤井絞の九寸名古屋。

写真(2017-12-28 20.27).jpg

 

なぜ、これを挙げたかというと、

先の別注で染めた色無地をお願いした仕立て屋さんで、

仕立直しをしてもらったものだから。

直接的にはいまさんとは関係ないのですが、

パーティの日にいまさんが着ていた訪問着も

同じ仕立て屋さんだったということもあります。

 

この結城紬は腰に接ぎを入れて

仕立て直してもらったものです。

胴抜きといって、八卦けだけつけて、

胴裏をつけない、なんちゃって袷です。

暑がりの人や、軽く着たいと言う人が頼みます。

私は寒がりですが(笑)、これは袷の入り口に着るものとして仕立てました。

洗い張りをした結城紬は、角がとれて、

もうテロテロにやわらかくて、とても着心地は最高です。

紬は絶対、1度は洗い張りすることをお勧めします。

 

藤井絞の帯は、実は夏物として購入しました。

しかし、薄物とはちょっと違うので、

素材感をみて自己判断で通年使っています。

定番の絽や麻、羅は完全に夏仕様ですが、

それ以外の生地では、たまにこういうファジーな

素材感のものがあります。

あとは柄に特定の季節感がなければOKです。

これはちょっと応用には難しいかもしれませんが、

呉服屋さんでも迷いながら決めているものって、あるのです。

(知らないのではなく)

帯締はめずらしい二分半紐。二分紐と三分紐の間のものです。

 

次のバトンは、蒲田ひつじやさんの若女将から。

ということで、こちらで誂えたきものを紹介しました。

 

↓明石縮。薄物ですが、色目もあって、

透け感が抑えられるので、6月〜9月まで着られる

とても重宝なきものです。

写真(2017-09-05 23.41) #2.jpg

 

こちらのお店はとにかく在庫が多く、

催事中はあるけど、普段はものが揃っていない…

ということがありません。

いつでも充分な種類と量を取り揃えていて、

価格設定もとてもリーズナブルです(リサイクルは扱っていません)。

帯は麻の葡萄柄の染帯。

 

 

3人目のバトンは、気仙沼たかはしきもの工房の女将、盒僅孫召気鵑ら。

たかはしきもの工房つながりのきものは、

染め替えと洗い張り・仕立直しをお願いしたきもの。

 

1つ目は、↓焦げ茶の紬。

染め替え紬.jpg

これは20代に誂えた黄土色のものでした。

年がいき(笑)顔に映えなくなったので、染め替えをお願いしました。

あ、染め替えというと、普通、染め物、柔らかものを

イメージですると思います。

確かにそちらが一般的ではありますが、

織物もできないわけではありません。

ただ、後染めに比べて、糸の段階で染めている

先染め、つまり織物のほうが、比較すればですが、

染まりにくいというのはあります。

こういう場合は特に、後染め以上に地色を考慮して

染め色を指定します。もしくは決めてもらいます。

これはまた別な機会に投稿したいと思いますが、

「染め替え」は万能ではありません。

1つだけ、地色を考慮しないで染められる方法は、

抜染といって、元の色を抜いてから染めると、

比較的希望の色が出やすくなります。

 

で、これは元が黄土色なので、同じ茶系で問題ありません。

このとき、八掛も取り替えました。

八掛は天地をひっくり返して使うことができますが、

染め替えをしたので、八掛けも変えました。

見本の中に希望の色がなかっったので、別注で。

2度目、3度目の洗い張りは、八掛けを思い切って遊べる楽しみもあります。

このときは、ピーコックグリーン↓を誂え染めしました。

 

9A5A3307.JPG

 

裏に凝る江戸趣味に通じる(笑)渋派手な紬になりました。

こちらは牡丹更紗の型染め九寸名古屋を合わせて。

袖口にもチラッと八掛けのグリーンが効きます。

帯留は秋月洋子さんブランド「れん」のガラスの帯留。

 

同じきもので2枚目↓の帯は、ゼンマイ紬の八寸名古屋。

写真(2019-11-10 18.04) #3.jpg

さっぱりしているので、無難にとどまらないように、

帯揚げと帯締に赤みをトッピング(笑)して、

大人可愛く、現代的な雰囲気になるように仕上げました。

 

 

最後の1枚↓は、紬自体は洗い張りと仕立直し。

DC254EE6-7DD4-4BF7-BA8B-10A353D55312.JPG

 

でもこちらもやっぱり、八掛けは別注しています。

仕立て直しするとほぼ8割の打率で(笑)、別注染めしています。

でも八掛けって、すごく大事で、着姿に及ぼす効果が大きいのです。

 

「違和感ない色」だったら、言い方が雑ですが、無難で失敗はありません。

この場合は肯定期な無難です。

「共濃(ともこい)」「共薄(ともうす)」といいますが、

同系色で、薄め、濃いめにすることです。

もう一つは「目立つ色」。私のピーコックグリーンはこちらです。

オシャレ感が出ます。その変わり、色が立つので、

コーディネートはある程度、絞られます。

 

上記2つ以外では、昭和のオレンジ色の八掛けに

代表されるちょっと「残念な色」です。

あと、赤みの勝った臙脂系とかも多いですが、古さが出ます。

八掛けを変えるだけで、きもののべっぴん度がグッと上がりますよ。

 

こちらの帯は西村織物の博多織八寸名古屋。

ジオメトリックシリーズです。

ここ3〜4年の西村織物のデザインはほんとうに良くなっています。

通年使えて(夏専用の粗紗もありますが)、締めやすい。

でも独鈷柄ばかりでは……というところで、

デザインがよくなったので、もういうことありません。

 

紹介したコーディネートは月刊アレコレでも特集している、

民芸チックな紬や絣系をモダンに、

ポップに着こなす法則に添っています。

ぜひ、バックナンバーでチェックしてください!

 

以上、編集人みやざに回ってきた、

#StayHome #着物コーディネートリレー で

紹介したコーディネート情報でした。

 

 

月刊アレコレはきものを着る人がつくる雑誌です。

編集人、そして読者はじめ、きものをたのしむ人たちの

声や意見を反映し、月刊の特徴を活かしてすぐに取り上げています。

次号もStayHome の今だからこそのタイムリーな話題を盛りだくさん。

きものを充実させる情報を特集します。

月刊アレコレは書店では購入できません。

購読はこちらから

バックナンバーもあります。

2020.04.29 Wednesday 17:12|-|↑ページの先頭へ

「洋服のように着物を着る」の中身と意味を考える。

とあるブログを読んで思ったこと。

きものを「洋服と同じように、もっと気軽に着たい」

ということではあるのですが、

この、「気軽」についてちょっと考えました。

 

私が「洋服と同じようにきものを」というのは、

洋服のジャンルの中にきものを

インクルーズさせるという意味ではなく、

違うジャンルで着るものとして

並列させる、ということです。

 

「洋服に近い感覚」という言い方はしますし、

いまや完全に定着・確立している

「綿麻きもの」というジャンルは

私こと、月刊アレコレ編集人が提案したのものが、

59キモノや他ブランドでの製作につながっています。

それは、洋服に近いデイリー感覚の

きものがほしかったから。

 

 

しかし、それでも、それでもです。

誤解を恐れずにいうとーー、

靴を合わせようが、セーターをインしようが、

綿麻だろうが化繊だろうが、

きものは洋服とは違うと考えます。

 

例えば、靴。

機能性第一と考えます。

が、履きやすさや丈夫さとは別な、

フォルムの美しさや独自性を追求する靴もあります。

 

アスリートが履くシューズと、

パーティドレスに合わせる靴は、

靴で有りながらジャンルが違うということです。

 

こちらは、靴のメーカー、ユナイテッドヌードが発表した新モデル。

もう見た目、靴ではありません。

靴という概念をすごい飛距離で

遠くへぶっ飛ばしています(笑)。

これがスポーツシューズと同じジャンルとは、

考えないと思います。

(ユナイテッドヌード自体は

スポーティなタイプも製作しています)

 

 

ファションサイトisutaより

 

そういいながら、ファッションに寄ってくる

スポーツシューズもあります。

それはメーカー自体のブランド性が高いことや、

機能性の一部をファッション性に変えていることもあります。

最たるブランドがNIKE

ハイブランドがスポーティアイテムを製作する

逆パターンもあります。

 

ある意味、綿麻きものや、

洗濯機にポイッとできる化繊きもの、

洋ミックススタイルは、

そんな中間の立ち位置かもしれません。

 

……というと、

「そもそも、洋服だとかきものだとか、そんなの関係ない」

「分ける考え方が古くさい」

「着たいものを好きに合わせているだけ」

という人もいると思います。

 

もちろん、そういう考え方もあるでしょうし、

まったく否定はしません。

 

同様に、私は「洋服」と「きもの」は、

別物というより、同じものでないと

考えて着ているだけなので。

 

なぜなら、私はシンプルに「きもの」をたのしみたいから。

「たのしむきもの」を提案したいからです。

「洋服」をたのしむときは、洋服の楽しみ方を取り入れます。

 

考え方の違いと言えば、

ほんとにそれだけのことなのですが

「洋服のようにきものを」という、

その中身が、人によって違うこと。

そして、月刊アレコレの基本は、

きものと洋服は同じではないと考えることを

お伝えしたかったのです。

 

「ワードローブとして気軽に」

「洋服のような感覚で着る」

「洋服を選ぶようにきものを選ぶ」

「(洋服のように)かんたんにラクに着る」

 

という言い方を編集人もよくします。

しかし、それは洋服に同化させる

ということではありません。

 

洗えるものが欲しいとか、

安価なものが欲しいとかいいますが、

伝統的な、きものらしいきものはまた別腹で(笑)、

大好きだし、残ってほしいし、存在すべきだと思います。

 

 

 

まるで、子供が駄々をこねて

「おばあちゃん家の子供になりたいー」と言ったあとに

「ううん、でもやっぱりパパやママがいる

このお家がいちばん好きー(泣)」

 

……みたいな(笑)展開になっていますけど。

はい、おばあちゃん家も、このお家も、大好きな子供です。

(どういうオチ?(笑)

 

ところで、NIKEの話題を出しました。

アパレルジャンルになりますが、

NIKEのブランド価値は6年続けてトップです。

 

英国のブランドファイナンスが、

アパレル企のブランド力を数化したランキング

「ブランドファイナンス Apparel 50 2020」での発表です

 

1位 ナイキ(1位/←)347億9,200万ドル
2位 グッチ(5位/↑)176億3,000万ドル
3位 アディダス(3位/←)164億8,100万ドル
4位 ルイ・ヴィトン(7位/↑)164億7,900万ドル
5位 カルティエ(6位/↑)150億1,500万ドル
6位 ザラ(2位/↓)145億8,200万ドル
7位 H&M(4位/↓)138億6,000万ドル
8位 シャネル(初)137億500万ドル
9位 ユニクロ(8位/↓)128億7,800万ドル
10位 エルメス(9位/↓)119億900万ドル

 

スポーツイメージのブランドでありながら、

VUITTONHERMESなど、すべての「ブランド」と

対峙しても圧倒的な価値を誇っています。

因みにユニクロは9位。

 

さて、きもののNIKEは、現れるのだろうか。

 

しかし、結局のところ、

NIKEのシューズと、ジミーチュウや銀座かねまつなど

つまり、スポーツシューズとパンプス。

多くの人は、両方持っていると思います。

 

今回、大事なところは、ここ。

「タイプが別だから、両方」です。

 

 

月刊アレコレはそんな考え方をするコンパクトなきもの雑誌。

書店では売っていません。

ご購読はこちらから

 

「クリエイティブなきものの仕事講座」

申込み受付中

講座の内容についてはこちらのブログ

詳しくお話させていただいています。

 

2020.04.17 Friday 17:32|-|↑ページの先頭へ

スタジオレンタル受付中止のお知らせ

皆様 コロナお見舞い申し上げます。

 

ギャラリー、スタジオ、会議室として、

レンタル稼働しております弊社は、

新型コロナにおける緊急事態宣言と、

東京都の3密になり得る店舗やイベントなどの

休業要請を受けて、しばらくレンタル使用の受付を

中止とさせていただいております。

4月16日〜5月6日

 

コロナが落ち着きましたら、またのご利用、

各種講座のご参加をお待ちしています。

 

1日も速い終息を祈ります。

皆様もお気をつけてお過ごしください。

2020.04.16 Thursday 18:45|-|↑ページの先頭へ

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>

CATEGORIES

RECENT COMMENT

  • 小袖ときものの違いは? そもそも反幅の寸法の違いが大きい
    教えてください (10/01)
  • しゃれ黒羽織があれば、きもの4枚分の価値あり!
    Miyaza (12/22)
  • しゃれ黒羽織があれば、きもの4枚分の価値あり!
    お藤 (12/22)
  • たかはしきもの工房の試着、全商品、全サイズできます
    miyazaemon (10/29)
  • たかはしきもの工房の試着、全商品、全サイズできます
    志茂悦子 (10/29)
  • いまさら聞けないきものの基本ー次号特集です!
    みや (02/22)
  • ホリプロで、成人式の家族写真をセレクション。
    kate spade bags (01/13)
  • キモノビトよ、オタキャン始まりました!
    kate spade (01/13)
  • 「きものびと十人十彩」は本邦初、オーストラリア人芸者・紗幸さん。
    kate spade purses (01/12)
  • 「すみれカフェ×藤井絞×月刊アレコレ」展終了しました。
    ecco sandals (01/12)

PROFILE

OTHERS